【最新】20代看護師の平均年収は?給料アップ・転職のポイントをお届け
記事掲載日:2025/02/28
- 20代看護師の平均年収はどれくらい?
- 20代看護師の収入内訳
- 同じ20代看護師でも年収・初任給が違う理由は?
- 20代看護師が年収アップを叶えるには
- 20代看護師が転職を考えるときの4つのポイント
- 20代看護師の収入アップは将来の目標と合わせて検討を
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20代看護師の平均年収はどれくらい?
職種 | 20代前半(20〜24歳) | 20代後半(25〜29歳) |
---|---|---|
看護師 | 4,014,700円 | 4,741,500円 |
全職種 | 3,351,300円 | 4,140,700円 |
参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」(一般労働者のデータ)
厚生労働省の調査によると、看護師の平均年収は20代前半で約401万円、後半で約474万円です。これは同年代の全職種の平均年収をそれぞれ60万円ほど上回っています。20代の看護師は同年代に比べ年収が高い職業といえるでしょう。
また、これは全職種にも共通していますが、20代前半と後半の平均年収を比べると70万円以上も高くなっています。20代後半は、一人前の看護師として扱われ、後輩指導や委員会活動など任される業務が増えるため、経験年数が年収に反映されているといえるでしょう。
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男女で20代看護師の年収を比較
性別 | 20代前半(20〜24歳) | 20代後半(25〜29歳) |
---|---|---|
女性 | 4,020,900円 | 4,720,000円 |
男性 | 3,962,400円 | 4,908,100円 |
参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
20代看護師の平均年収を男女で比べてみると、20代前半では女性の方がわずかに高いか、ほとんど同じです。しかし、20代後半では男性の方が約20万円も年収が高い結果となっています。これは、男性看護師が規模の大きな病院に就職する傾向があることや、女性が結婚・妊娠・出産などで育児休暇や時短勤務などに働き方を変えることも関係していると考えられます。
20代看護師と他の医療系職種の年収を比較
職種 | 20代前半(20〜24歳) | 20代後半(25〜29歳) |
---|---|---|
看護師 | 4,014,700円 | 4,741,500円 |
准看護師 | 2,801,400円 | 3,750,800円 |
保健師 | 3,596,700円 | 4,267,800円 |
助産師 | 4,019,700円 | 5,131,500円 |
参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
看護職の中では助産師の年収が最も高く、次いで看護師、保健師、准看護師の順に高くなっています。助産師と看護師の平均年収の差は、20代前半ではほとんどありません。しかし、20代後半では助産師の方が40万円ほど高くなります。
また、准看護師と看護師の年収の差は20代前半ではおよそ120万円、20代後半では100万円ほどと大きなものとなっています。
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20代看護師の収入内訳
看護師の収入の中で、基本給は全体の60%から70%を占めていることが一般的です。ボーナスは年間に1〜2回支給されることが多く、占める割合は20%程度になる傾向にあります。
また、手当は夜勤手当のほか、資格手当、時間外手当などがあります。とくに、夜勤手当は占める割合が大きく、看護師の収入に大きな影響を与えやすいです。夜勤1回あたりの金額は職場によって決まっており、夜勤回数に応じて手当の金額が変わります。
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同じ20代看護師でも年収・初任給が違う理由は?

同じ20代の看護師であっても、あらゆる条件の違いによって年収や初任給は異なります。年収や初任給に影響を与える4つの条件について、詳しくみていきましょう。
【最終学歴】3年課程よりも大卒の方が初任給が高い
学歴 | 平均基本給与額 | 平均税込給与総額(※) |
---|---|---|
高卒+3年課程新卒 | 204,950円 | 266,558円 |
大卒 | 210,963円 | 274,752円 |
参考:日本看護協会「2023 年 病院看護実態調査 報告書」
※通勤手当や住宅手当、家族手当、夜勤手当など各種手当を含む金額
同じ20代看護師でも、3年課程の専門学校卒か大卒か、という学歴の差によって初任給に若干の差があります。一般的に大卒看護師の初任給の方がやや高い傾向にあり、その差は初任給にして約1万円ほどです。
そこまで大きな差はないですが、大学で専門的な知識を多く学んできたという点で給与が優遇されていることが考えられます
【働く地域】地方より都市部の方が年収が高い
働く地域によって、同じ20代看護師であっても平均年収に差があります。一般的に都市部で働く看護師の方が、地方で働く看護師に比べて平均年収が高い傾向にあります。看護師の平均年収は特に関東が高く、東北・四国・中国・九州などでは低い傾向にあり、その差は大きいです。
ただし、年収は勤務先の基準によって差があることを留意しておきましょう。
【職場の規模】規模の大きな職場の方が年収が高い
職場の規模 | 20代前半(20〜24歳) | 20代後半(25〜29歳) |
---|---|---|
10〜99人 | 3,491,600円 | 4,002,900円 |
100〜999人 | 3,789,100円 | 4,458,300円 |
1,000人以上 | 4,171,900円 | 5,060,200円 |
参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
職場の規模も、20代看護師の年収に影響を与える要因のひとつです。規模の大きな病院になるほど年収が高い傾向にあります。10~99人規模の職場と1000人以上の職場の平均年収の差は、20代前半でおよそ70万円、20代後半でおよそ100万円にのぼります。
大規模な病院で年収が高い傾向にある理由としては、給与や手当が充実しており、とくにボーナスや福利厚生が手厚い場合があることが挙げられるでしょう。
【夜勤の回数】回数が多いほど年収が高い
勤務体制 | 夜勤手当平均金額(1回) | 1カ月あたりの 平均夜勤回数 |
1カ月あたりの 平均夜勤手当の合計 (※) |
---|---|---|---|
3交替制 深夜勤 | 5,199円 | 7.5回 | 約38,992円 |
3交替制 準夜勤 | 4,234円 | 約31,755円 | |
2交替制 夜勤 | 11,368円 | 4.9回 | 約55,703円 |
参考:日本看護協会「2023 年 病院看護実態調査 報告書」
※「夜勤手当平均金額(1回)×1カ月あたりの平均夜勤回数」にて、小数点以下を切り捨てて算出
基本給がまだ低めの20代看護師にとって、夜勤手当の金額はとくに大きな割合を占め、年収に大きな影響を与えます。
夜勤体制は、2交替制と3交替制の2種類あります。なかでも2交替制夜勤は一回当たりの勤務時間が長くなるため、手当額に大きな差が出やすいです。
たとえば、3交替制で月に4回準夜勤と4回深夜勤に入った場合の平均夜勤手当と、2交替制で月に5回の夜勤に入った場合の平均夜勤手当を比較すると、2万円ほどの差がつきます。
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20代看護師が年収アップを叶えるには
ここでは、20代で年収をアップさせたいと考えるときに取るべき行動について紹介します。現在の職場の収入をさらに上げたい方はぜひ参考にしてください。
上位の専門資格を取得する
認定看護師や専門看護師などの上位の資格を取得すると、特定の分野での高度な知識と技術を証明できます。看護師として専門性が高まるだけでなく、職場によっては資格手当がつくため収入アップが期待できるでしょう。
ただし、これらの資格取得には一定の実務経験が必要な場合があります。取得するまでは時間と労力がかかりますが、長期的なキャリアにはプラスに働くため、20代のうちから検討しておくのもよいでしょう。
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夜勤に入る回数を増やす
20代の若いうちで、夜勤の負担をあまり感じないのであれば夜勤の回数を増やすことも年収を上げる手段のひとつです。夜勤を増やすことで手当が増え、収入アップを目指せます。
ただし、夜勤は身体的にも精神的にも負担が大きいです。自分の健康状態を考慮しながら上司と相談して計画的に取り組みましょう。
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管理職や役職へのキャリアアップを目指す
管理職や役職へのキャリアアップを目指すことで、役職手当が期待できます。そのためには、リーダーシップやマネジメントスキルを学び、職場内での信頼を築くことが必要です。管理職になることで給与が上がるメリットがあるだけでなく、職場での責任や影響力も増します。
周囲からも頼りにされる立場になることで、看護師としてのやりがいも大きくなるでしょう。
高収入を目指せる職場へ転職する
現在の職場で収入アップを目指すことが難しいと感じる場合は、転職を検討するのもひとつの方法です。より高い収入を得るためには、規模の大きな職場や、地方よりも都市部の職場などの転職を視野に入れて検討するのがよいでしょう。
ただし、転職を考える際には給与面だけをみるのでなく、働きやすさや将来的なキャリアプランも考慮して検討することが大切です。
20代看護師が転職を考えるときの4つのポイント

ここでは、20代で転職を検討している看護師の方が知っておくとよい点を4つご紹介します。転職先で「こんなはずではなかった」ということにならないよう、あらかじめチェックしておきましょう。
入職直後や短期間での転職にはリスクもある
20代の看護師が転職をする場合には、リスクがあることも理解しておきましょう。とくに、新卒で入職直後の転職や短期間での転職は、「忍耐力や継続力がない」と捉えられるケースもあります。
年収アップだけにとらわれて早急に転職するのではなく、まずは1つの職場で看護師としての基本的な技術・知識を十分に高めてから転職するのがおすすめです。そうすることで、「専門的な技術を持った看護師」としてより良い条件で転職できる可能性が高くなるでしょう。
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キャリアプランをよく考えて行動する
単に「年収を上げたい」という気持ちだけで転職するのは、あまりおすすめできません。転職のためにはまず、長期的なキャリアプランを立てることが重要です。なるべく早いうちから目標をたてておくことで、転職先として自分のキャリアパスに沿った職場を選べるようになり、長期的な視点でスキルアップやキャリアアップが目指せます。
とくに20代の場合は、自己分析を通じて自分の強みや弱みを理解し、それに基づいて転職先を選ぶことも大切です。
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収入や待遇に関わる退職理由は言わない
実際「年収を上げたい」という理由があって転職を考えている場合でも、面接時は直接的な退職理由としては言わないように気をつけましょう。収入目的の退職理由は採用担当者にネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。
表向きの退職理由としては、「自己成長のため」や「新しいスキルを習得したい」「キャリアアップのため」など、前向きな意欲を強調することが重要です。
転職サポートを利用して効率よく行動する
看護師の年収は働く地域や職場の規模によっても大きく異なるため、思い切って転職するのも1つの手段です。ただし、年収だけで転職先を選ぶのではなく、仕事内容や福利厚生など、他の条件からも働きやすい職場かどうか、よく考えて選びましょう。
20代の看護師が転職を考える場合は、とくに転職サポートサービスを利用するのがおすすめです。転職サポートを利用すれば、初めての転職でも不安なく効率的に転職活動に取り組めます。
ナースステップは
「なぜ転職するのか」の理由を
明確にするところから一緒に考えます。
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20代看護師の収入アップは将来の目標と合わせて検討を
職場の条件によって、20代看護師の年収はさまざまです。できるなら、より多くもらえる職場で働きたいと感じるでしょう。働く以上、給料ももちろん大事ですが、この先の長い看護師生活で自分はどのような看護師を目指していくのかビジョンを描いておくことが重要です。長期的な目標に合った条件の中で、年収アップを目指しましょう。
転職経験の浅い20代での転職活動をスムーズに進めるには、転職サポートの利用がおすすめです。ナースステップでは、経験豊富な医療業界専任担当のコンサルタントが無料で転職をサポートします。自分に合った職場のリストアップや面接のスケジュール調整、応募書類の添削などのサポートも受けられるので心強いでしょう。
年収アップを目指しつつ、看護師としてやりがいを感じながら働きたいとお考えの方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
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「なぜ転職するのか」の理由を
明確にするところから一緒に考えます。
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