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【診療報酬改定】看護師の給料は上がる?収入アップの具体策も解説

記事掲載日:2025/01/17

【診療報酬改定】看護師の給料は上がる?収入アップの具体策も解説

物価高で生活費が高騰する中、賃上げを目的として2024年に診療報酬改定が行われたのをご存じでしょうか。こちらの記事では実際、どれくらいの給料アップが見込めるのか紹介します。また、さらに給料をアップさせるための方法についても詳しく解説いたします。

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看護師の給料はどれくらい上がる?

今回の診療報酬の改定で、実際看護師の給料はどれくらい上がるのでしょうか。その割合と、金額について以下で詳しく紹介します。

2024年の診療報酬改定で期待される昇給額

今回の診療報酬改定では、物価上昇への対策として、職員の給料を2024年度に2.5%、2025年度には2.0%のベースアップを条件に、「ベースアップ評価料」が新設されました。ベースアップ評価料を申請した医療機関は、対象職員の賃金を上げることが義務付けられます。

ただし、賃金アップの対象となる職種の範囲や増額分は各施設の判断によって決定され、運用が異なります。そのため、この引き上げによってどの程度給与が上がるかは職場に確認しましょう。

参考:厚生労働省「令和6年度診療報酬改定について

【基本給が約30万円の看護師の場合の給与アップ(+2.5%)のイメージ】
・月給:300,000円→307,500円 +7,500円
・年間:3,600,000円→3,690,000円 +90,000円

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パート看護師の給料はどうなる?

ベースアップ評価料の算定対象は「職種」に基づいて決定されます。雇用形態は問われないため、看護師なら正社員だけでなく派遣社員やパート職員も対象です。ただし、パート職員の場合は常勤換算をしてから届出を行わなければいけません。

また、どの職種の賃金をどれくらいアップさせるかは、医療機関それぞれの裁量に任せられています。医療機関の方針によっては、ベースアップ評価料の対象外になる可能性も理解しておきましょう。そもそもベースアップ評価料の届け出をするかしないかも、医療機関の判断に委ねられています。

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看護師の給料で差がつく主な要因

看護師の給料は主に上記のような要因で差が付きやすいです。要因を押さえて、給料アップを目指しましょう。

年齢・経験年数

看護師の年収は、勤続年数や経験によって異なります。たとえば新卒で看護師として就職した場合、平均年収は約400万円から始まり、毎年少しずつ昇給します。

一般的には50代でピークに達し、年収はおよそ560万円です。ただし、看護師には女性が多く、ライフスタイルの変化の影響で20代後半から30代にかけては時短勤務や夜勤なしの働き方を選ぶ人も多いため、この時期は平均年収があまり上がらない傾向があります。

病院の規模

看護師の年収は、就業している施設規模によっても変わります。施設規模が大きいほど平均年収は高くなり、在籍する看護師の平均年齢が若くなる傾向にあります。より年収が高い職場を求めるなら、都市部の大きな病院などに転職を検討するのもよい方法です。

診療科

看護師の年収は医療機関の種類(総合病院かクリニックかなど)や勤務先の診療科目によっても異なります

総合病院に勤務する場合、どの診療科に所属しても年収の差はそれほど大きく違いません。しかし、クリニックの場合は勤務先の診療科によって年収に大きく違いがあります。とくに美容外科や人工透析科など専門性の高い診療科では高収入を得られる傾向があります。

看護師としてのスキル

看護師としての手技や専門的なスキルも給料に影響する要素のひとつです。診療科目によっては、内視鏡看護助手経験や透析室、手術室の経験など、特定の経験が必要とされる業務もあります。このような専門性の高いスキルを持っていると、就職先によっては歓迎され、給料に反映される可能性があります。

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看護師が今の職場でできる給料アップの方法

看護師が今の職場でできる給料アップの方法

今の職場のままでも、給料アップが狙えることもあります。諦めず、できるところからチャレンジしてみましょう。

夜勤の回数を増やす

看護師の給与の中で夜勤手当は大きな部分を占めており、夜勤回数が増えるのに比例して給料が上がる傾向にあります。他のスタッフとの兼ね合いもありますが、給料をアップさせたい場合は夜勤の回数を調整できるか上司に相談してみましょう。

ただし、体力的に負担が掛かる点と、職場によって夜勤回数に制限がある場合もあるので注意しましょう。夜勤による体力や精神的な負担が気にならない場合には、「夜勤専従」の勤務形態を選ぶのもひとつです。

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部署異動の相談をする

大規模な病院に勤務する看護師なら、手当が付く部署へ異動すれば給料が上がる可能性もあります。たとえば、危険手当が付く部署や特殊業務手当が期待できる救急救命センターや結核・精神科病棟などです。

また、専門性が求められる診療科ほど、給料が高い傾向もあります。病院勤務の看護師であれば、さまざまな業務に積極的に参加することで手当をいろいろ付けてもらえる可能性があるので、給料を上げられることもあります。

プラスαの資格を取得してスキルアップを目指す

現在の職場で追加の資格を取得することで資格手当を得る方法もあり、年収や給与の増加が期待できるでしょう。しかし、資格取得には時間と費用が大きくかかるものもあるため、注意が必要です。

対象となる資格には、一般的には認定看護師、専門看護師、診療看護師、助産師などがありますが、職場によってさまざまです。ケアマネージャーや精神保健福祉士、その他民間資格などに手当が付く場合もあるため、どの資格が手当の対象になるかは職場に確認しましょう。

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職場内でキャリアアップをねらう

年収や給与のアップを狙うには、昇進や昇給といったキャリアアップを目指す方法もあります。看護師の昇進コースは「看護主任→看護師長→看護部長」という流れが一般的です。看護主任以上の管理職に昇進すると、管理職手当や管理当直手当などの新たな手当が付く場合や、賞与が増額される場合もあります

管理職へのキャリアアップを目指しているなら、上司に「管理職を目指す意思がある」ことを伝えておくとよいでしょう。

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収入アップを目指す看護師必見!「転職」という選択

収入アップを目指す看護師必見!「転職」という選択

給料を上げたい看護師にとって、「思い切って転職する」のも選択肢のひとつです。職場を変えるのは勇気がいりますが、得られるものも大きいでしょう。

転職で給料アップが期待できる理由

看護師の給料は、勤務先の病院や所属する診療科によって大きく異なります。経験や実績を活かした転職活動をすることで、給料が高い病院や診療科へ転職できるかもしれません。

基本給の高い病院や診療科への転職は、ベースの部分が上がるので、転職後でもすぐに給料が上がったことを実感できるでしょう。一般的に、経営母体が大きな病院や、都市部の病院、自由診療を取り入れている美容外科、婦人科などは給与水準が高い傾向にあります。

転職で得られるメリット・デメリット

転職のメリット 転職で注意すべきデメリット
・給与が上がる可能性がある
・人間関係に悩みがある場合、リセットできる
・スキルアップにつながる
・仕事内容を新しく覚える必要がある
・希望の部署に配属されない可能性がある

転職にはメリットとデメリットがあります。一番のメリットは、給与が上がる可能性があることです。とくに、看護師不足の病院や介護施設では、前職よりも好条件の給与提示を受けるケースが多い傾向にあります。また、転職によりこれまで築いた人間関係がリセットされるため、前職で人間関係の悩みがある場合にはメリットとなるでしょう。

新たな分野や職種に挑戦するのは大変ですが、ある程度の臨床経験があれば、スキルアップと給料アップを同時に目指せます。ただし、職場によっては希望する診療科や部署への配属が保証されるとは限らない点は覚悟しておきましょう。

転職で収入アップが見込める職場の特徴

・自由診療が中心の美容クリニック
・規模の大きな病院
・急性期病棟
・訪問看護ステーション など

上記のような職場は転職で収入アップが期待できます。美容皮膚科や美容外科クリニックは自由診療を行っているため、保険診療が主なクリニックよりも売上が高いことが多く、インセンティブ制度を導入しているクリニックもあります。

また、規模の大きな病院は給料が高い傾向があります。重症患者を担当する病棟や感染リスクがある部署、入院や手術が頻繁にある急性期病棟では、各種手当が付くことが多い分、収入も高いです。訪問看護ステーションは、基本的に日勤のみでありながら収入が高めの職場です。オンコール対応がある場合は、別途オンコール手当の支給があるため、給与アップが実現できます。

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看護師が転職で給料アップを実現するために

看護師が転職で給料アップを実現するために

ただ転職活動をしているだけでは、なかなか給料アップにはつながりにくいのが現実です。以下の点に注意して、確実な給料アップを目指しましょう。

転職活動の準備と情報収集を徹底する

転職で給料アップを実現するには、最初に転職の目的や希望する条件をはっきりさせておくことが大切です。具体的なイメージができたら、病院やクリニックのホームページ、求人サイトなどで実際の求人情報を閲覧し、情報を集めます。求人情報の傾向がわかったところで希望条件をさらに具体的にし、候補を絞っていきましょう。

また、この段階で、履歴書や職務経歴書など必要な書類を用意しておきましょう。以下のリンクから看護師向けのフォーマットが無料でダウンロードできますのでご利用ください。

転職時に給与交渉を検討する

給与アップ実現のためには、転職時の給与交渉も検討しましょう。先方が提示した金額に対し、自身のスキルやキャリアに見合っていないことを論理的に説明できれば、交渉に応じてもらえる可能性があります。ただし、タイミングや言い方を誤ると自身の評価が下がる可能性や、「自身の能力を客観的に把握できていない」とみなされる恐れもあります。

給与交渉では、希望年収にこだわりすぎず、お願いや相談をする姿勢で話すことが大切です。希望する理由をあわせて伝え、前職の給与を尋ねられた場合には正直に答えましょう。

転職サポートを受けて効率よく進める

転職サポートの支援を受けると、看護師一人ひとりに担当のコンサルタント(エージェント)がつき、転職活動を全面的にサポートしてもらえます。多数の求人の中から自分の適性や条件に合った職場を見つけてもらえるのはもちろん、履歴書や職務経歴書の作成支援や面接対策も行っているところもあります。

ナースステップなら、医療業界専任担当のコンサルタントから手厚い転職サポートを受けられます。希望条件をかなえたい転職をしたい方におすすめの人材紹介会社です。

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自分に合った方法で給料アップを目指しましょう!

看護師の給料を上げるには、さまざまな方法があります。スキルアップして今の職場で給料アップを目指す道もあれば、看護師不足の今、より高い給料を提示してくれる職場に思い切って転職するのもよいでしょう。

ナースステップには、この他にも看護師の方のためのお役立ち情報が満載です。医療業界専任担当のコンサルタントが一人ひとりのお悩みに寄り添い、看護師の方の転職をサポートいたします。現在の給料に不満がある、やりがいを感じながら看護師として働きたい、とお考えならぜひ一度ご相談ください。

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