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看護師でも副業できる?注意点やおすすめの副業をご紹介

記事掲載日:2020/08/26

看護師でも副業できる?注意点やおすすめの副業をご紹介

一般的な仕事と比べて看護師の給与は高く設定されています。とはいえ、現在看護師として働いている人の中には「もっと稼ぎたい」と思っている人も多いのではないでしょうか。今の仕事を続けながら、収入をアップさせる方法の1つに副業があります。
今回は、看護師でも副業はできるのかどうか、副業をする際の注意点、そして看護師の資格や経験を活かせるおすすめの副業、副業を選ぶときのポイントをご紹介します。

看護師が副業をしてもいいの? 禁止のケースとは

看護師に限らず「副業はできない」と思っている人もいるのではないでしょうか。たしかに以前の日本では、社員の副業を認めない企業がほとんどでした。
しかし、昨今の働き方改革の1つとして2018年に厚生労働省が「モデル就業規則」を改訂したことにより、勤務時間外での副業が原則認められるようになりました。モデル就業規則とは各企業がそれぞれの就業規則を作る際に、見本となるためのものを指します。
したがって、勤務先の病院やクリニック、介護福祉施設で定められている就業規則上で副業が禁止されていなければ、看護師も副業をすることが可能です。
ただし就業規則で禁止されているにもかかわらず副業をすると、何かしらの処分が下されるかもしれません。必ず勤務先に確認しましょう。

公立・国立病院の看護師は原則副業禁止

公立や国立病院に勤務している看護師は、原則として副業が禁止されているため注意しましょう。国公立病院勤務者は公務員として扱われますが、公務員の副業は禁止されているのです。
ただし小さなアパート経営を含む「一定規模以下の不動産投資」などは、公務員でも認められています。

看護師が副業をする際の注意点 ばれないようにするのは可能?

就業規則で副業が認められている場合、看護師でも副業ができます。しかし副業をする際にはいくつか注意しなければなりません。主な3つの注意点をチェックしていきましょう。

1.本業に影響が出ないよう注意する

1つ目は本業に影響が出ないように注意することです。副業をして本業に支障をきたすことだけは避けましょう。
とくに看護師の仕事は患者の命に関わる、責任が重いものです。副業で身体的、精神的な疲労が大きくなりますと、重大な医療ミスを引き起こすことにつながります。

2.副業の年間所得が20万円以上の場合は確定申告をおこなう

副業で得た年間所得が合計20万円以上の場合、必ず確定申告をおこなってください。本業で得た給与は勤務先で年末調整をしてもらえますが、副業分は自分で手続きをします。確定申告をすることで、副業で得た収入分の所得税と住民税が決まり、税金額によっては還付されることもありますし、逆に追徴されることもあります。
毎年2月中旬~3月中旬頃が確定申告の期間です。

3.住民税の納付を忘れずにおこなう

副業収入が年間20万円以下の場合は確定申告の義務はありません。しかし住民税の納付は必要となります。

注意しなければいけないのが、勤務先に内緒で副業をしている人です。住民税の徴収には会社がおこなう特別徴収と、個人でおこなう普通徴収の2種類があります。特別徴収をしている場合、本業と副業の収入を合算した金額が行政から職場に伝わります。金額が本業の給与と比較して多すぎる場合、勤務先の担当者は不審に感じるでしょう。

本業の職場にバレないためには、副業の所得が「事業所得」や「雑所得」になる職種を選ぶなど、アルバイトや派遣であっても普通徴収が可能な職場を探しましょう。副業分の住民税を自分で納めれば、本業の勤務先に副業分の収入は通知されません。

納税方法に工夫をすることで、副業がバレる可能性を減らせます。

副業禁止の場合リスクは避けられない

しかし就業規則で禁止されているにもかかわらず、副業をしていることが知られると、何かしらの処分を受けるリスクは避けられません。就業規則で禁止されている場合の副業はおこなわない方が無難です。

看護師の資格・経験が活かせるおすすめの副業

ここからは、看護師におすすめな副業をご紹介します。まず、看護師の資格・経験を活かせる副業の一例をご紹介します。

夜勤専従看護師

まずは夜勤専従看護師です。夜間勤務がある医療機関で募集しています。仕事内容はラウンドやバイタルチェック、緊急時の対応、翌日の準備などです。

深夜手当が付くため、短時間でも高い収入が得られます。ただし本業が日勤の場合、生活リズムが乱れる可能性もあるでしょう。

健診センター

2つ目は健診センターです。健康診断を受ける人たちが利用する施設で、採血や血圧測定、心電図などの各項目を担当しておこないます。
やるべきことがルーティン化していますので、身体的・精神的にも負担は少ないです。時給は1,200~1,500円ほどになります。

介護施設・老人ホーム

介護施設や老人ホームで副業する方法もあります。入所者の健康管理全般、施設によっては身体介助も求められるでしょう。
時給は1,500~2,000円ほど。夜勤の場合はさらに手当が期待できます。

また、訪問介護や訪問入浴など、患者さまの自宅を訪問するサービスもあります。いずれも需要が高く人手不足なため、比較的求人が多く探しやすい副業です。

ツアーナース

4つ目はツアーナースです。修学旅行や高齢者の旅行に付き添います。服薬・健康管理の他、急病人が発生した際に適切な対応をしなければいけません。
メリットは何といっても、お金をもらって旅行に行けること。旅行好きにはたまらない副業ですね。ただし看護師1人で緊急時の対応と判断を求められるため、大きなプレッシャーとなる場合もあります。

イベントナース

ライブやフェス、その他の各種イベント会場に配置され、急病人の対応をするのがイベントナースです。
時給換算で2,000円を超えるものもありますので、効率的に稼げます。しかし野外イベントの場合は外で長時間待機を強いられるため、暑い夏や寒い冬は大変かもしれません。

看護師が在宅でできるおすすめの副業

本業が忙しい場合や、子育て中の看護師の方にもおすすめなのが、在宅でできる副業です。普段体力を使う仕事が多い看護師にとって、在宅でできる副業はチャレンジしやすいのではないでしょうか。

医療系ライター

在宅でできる副業でおすすめなのが、医療ライターです。医療の知識を活かして、各種医療に関する記事を執筆します。

身体的な負担も少なく、外に出ることなく仕事ができるのは大きなメリットでしょう。ただし読者が読みやすい文章を書くための、基本的なライティングスキルは必要です。

ブロガー

ライターとも似ていますが、自身のブログを開設しそこに広告を掲載することで収益を得るブロガーも、在宅でできる副業の1つです。

ブログを始めるのに特に資格は必要ありませんが、看護師の経験を活かした医療系のコンテンツを発信することで他のブログとの差別化を図りやすいかもしれません。

ただし、個人ブログで広告主と契約したりアクセス数を伸ばすには、それなりのコンテンツの質と量、さらには更新頻度が求められます。そのため、始めてすぐに収益化するのは難しいですが、軌道に乗れば自己資産にもなり得ます。

データ入力

データ入力は、パソコンを使ってwordやexcelなどにデータを入力する仕事です。在宅で行えるかつ高度なパソコンスキルも不要なため、定番の副業です。

単純作業で単価も安いことが多いですが、体力的・精神的な負担は少ないので、気軽に副業を始めたい方におすすめです。クラウドソーシングサイトなどに登録することで、簡単に案件を探すことができます。

看護師が副業を選ぶ際のポイント3つ

1.  看護師の仕事に合わせた副業を選ぶ

第一に、本業の看護師としての仕事や働き方に合わせた副業を選ぶことが重要です。副業が忙しくなり本業が疎かになってしまっては本末転倒ですし、副業のせいで生活リズムが乱れて本業に影響が出ることも避けましょう。

例えば、夜勤が無い看護師の場合は夜間に働ける副業を探したり、夜勤がある場合は時間の融通が効きやすい副業を探すなどの工夫が必要です。

2. 知識や経験、資格が活かせる副業を選ぶ

本業に全く関係のない副業をすることも選択肢の1つですが、より効率よく稼ぎたいと考える方には、看護師の知識や資格が活かせる副業がおすすめです。

例えば、同じライターの仕事であっても、通常のライティングよりも医療系のライティングの方が需要が高かったり単価が上がったりすることは大いにあります。

3. 目標を達成できる副業を選ぶ

副業を始める際には、副業をする上での自身の目標を立て、それを達成できる副業を選びましょう。

短期間で稼ぎたい方は日給の良い単発のアルバイトが適していますし、隙間時間でコツコツお小遣い稼ぎをしたい方には在宅で始められる事務作業などが良いかもしれません。

まとめ

職場の就業規則で禁止されていない限り、看護師も副業は可能です。ただし国公立病院勤務者は公務員と見なされるため、副業はできません。
副業をする際に気をつけるべきポイントは、本業に支障をきたさないこと、年間所得換算で20万円以上になるときには確定申告をすること、そして住民税を納めることの3つです。
専門知識を生かして副業で活躍できる場はたくさんあります。それぞれメリット・デメリットは異なりますので、一人ひとりの条件や好みに応じて探してみましょう。

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