訪問看護あるある15選!ステーション・訪問・日常生活編を紹介
記事掲載日:2022/09/20
訪問看護ステーションで働く訪問看護師には、共通して感じている「訪問看護あるある」が存在します。
訪問看護あるあるとはどのようなものなのか、今回はステーション編・訪問編・日常生活編に3つの場面ごとに紹介していきます。
実際に訪問看護の現場で働く看護師だけではなく、訪問看護に興味がある看護師も、病棟との違いや共通点を想像しながら読んでみてください。
訪問看護あるある|ステーション編
まずはステーション編です。看護師は病棟のように長くステーションに滞在することはほとんどなく、各利用者さまの家を訪問する前、訪問と訪問の合間、訪問終了後などのタイミングでステーションに滞在します。
ステーションで共通する訪問看護あるあるを5つ紹介します。
月末・月初はパソコン作業が忙しい
訪問看護師は月末・月初に、訪問看護指示書を出しているクリニックや病院に対して、報告書や計画書の作成を行わなければなりません。
すべての利用者さまの報告書や計画書を作成するため、月末・月初はパソコンを触る音が絶えずステーションに響いています。
また看護師全員分のパソコンがあるわけではなく、パソコンの取り合いになるような事業所も中には存在します。
多くの報告書や計画書の作成のおかげか、訪問看護師になってから苦手だったタイピングが速くなったという看護師もいました。
ステーションに戻ったら報告会
利用者さまの訪問と訪問の合間や、すべての訪問終了後にステーションに戻ると利用者さまの情報の共有や相談会が始まります。
看護師それぞれが当日の訪問での出来事を共有したり、明日訪問予定の利用者さまについて、当日訪問に行っていた看護師に情報を聞いたりすることが主な内容です。
また先輩や同期に、困った事例や看護への悩みに対するアドバイスをもらうのも、訪問終了後にステーションに戻ってきてからが多いです。
誰かがいつもお菓子を補充している
病棟もですが、訪問看護ステーションにもお菓子が置いてあることが多いです。お菓子は息抜きに看護師が食べていますが、看護師または事務員さんなど、誰かがいつもお菓子を補充してくれているのでなくなることがありません。
さらにお盆やゴールデンウィークなどは休みのステーションも多く、旅行や帰省をする看護師も多いため、連休明けはお土産の山になっています。
物品を大量に補充する
利用者さまの家に訪問してケアを行う際に必要な物品は、ステーションから持っていきます。もし利用者さまの家に訪問した時に物品が足りなかった場合、病棟のようにすぐに取りに行くことができないので物品の補充は欠かせません。
ディスポ手袋やガウン、マスクなどをバッグに大量につめていきます。持っていく持ち物として人気なのは、手袋とサージカルテープです。これは病棟でも同じなのではないでしょうか。
ステーションでも利用者さまの対応に忙しいスタッフがいる
利用者さまの訪問が終わったら看護は終わり、というわけではなくステーションに戻ってきてもたえず利用者さまと電話している看護師もいます。特に精神科特化の訪問看護ステーションでは、利用者さまの不安が強いと繰り返し電話がかかってくる場合もあるでしょう。
他にも利用者さまの家族からの電話対応や、医療機関やソーシャルワーカーなどの多職種との連携に必要な対応など、忙しく電話しているスタッフもいます。
訪問看護あるある|訪問編5選
次にステーションから利用者さまの家へ実際に訪問したときの訪問看護あるあるを紹介します。
何年やっても初回訪問は緊張する
訪問看護師として利用者さまへの訪問を繰り返していても、新しい利用者さまの初回訪問は緊張するのではないでしょうか。
どのような反応をするのか、受け入れてくれるのかなど緊張する方は多いでしょう。無事に初回訪問が終わり、利用者さまの受け入れが良好だったときは安心しますよね。
渋滞を避けるための近道や抜け道に詳しくなる
訪問看護師は自転車で訪問する場合もありますが、車を運転して利用者さまの家を訪問する場合も多くあります。
そして1日に複数の利用者さまの家を回るので、タイトなスケジュールを組まなければならない場合もあります。
そのため渋滞を避けるための近道や抜け道などに詳しくなってきたり、他の看護師から抜け道情報を教えてもらったりすることもあります。しかし運転する際に焦っていては危険なので、なるべく余裕を持ったスケジュールで訪問に回ると良いでしょう。
当日のルートの中にトイレと食事の時間を組み込む
訪問看護師は、その日に訪問する利用者さまの家の位置関係からルートを考えます。もし効率の悪いルートで利用者さまの家を回ってしまうと、トイレに行く時間も確保できない場合があります。
そのため事前にAさんとBさんの間で昼食をとろう、トイレに行こうなどの予定をルートに組みこむ看護師もいるのではないでしょうか。
看護師以外の他職種への知識が深まる
訪問看護師は、在宅で過ごす利用者さまのために多職種との連携が重要になってきます。
管理者でなく1年目の看護師であってもケアマネージャーや権利擁護団体などと連絡を取ったり、管轄の役所へ挨拶に行ったりする場合もあり、多職種連携を実感できます。
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利用者さまとの会話が楽しい
訪問看護では一対一で利用者さまと長期的な関わりをもつことが多いのも特徴です。
初めは利用者さまも看護師も緊張していますが、利用者さまと良好な関係が築けると、さまざまな会話を楽しめるようになってきます。
利用者さまとの会話を楽しんでいる時間は、訪問看護の楽しさを感じられる時間ともいえるでしょう。
訪問看護あるある|日常生活編5選
最後に訪問看護の現場ではなく、訪問看護師が日常生活の中で共通して感じる訪問看護あるあるを紹介します。
天気予報をよくチェックするようになる
雨が降ると傘を持っていかなければならなかったり、気温が高い日が続くときは熱中症対策をしなければならなかったりと、訪問看護では天気を気にする必要があります。
特に夏場は水分や塩分補給用のタブレットなどを用いて、熱中症対策をする必要もあるでしょう。
週末には1週間の天気を確認したり、仕事が終わって家に帰ってから習慣的に天気予報をチェックしたりしている看護師も多いです。
おいしいカフェやレストランに詳しくなる
利用者さまの家を訪問する中で、今まで知らなかったカフェやレストランを見つけることもあります。
休日に気になったカフェやレストランに行くのを繰り返すうちに、いつの間にかおいしいカフェやレストランに詳しくなっている看護師もいます。
また、中には先輩からおいしいお店の情報収集をしている看護師もいるのではないでしょうか。
運転に慣れて上手になってくる
訪問看護師は自転車か車で訪問に回っています。
自転車も車も長時間運転する必要があるため、必然的に運転に慣れて上手になっていきます。
なかには、入社した頃は駐車が苦手で時間がかかっていたのに、徐々にスムーズに駐車できるようになったという看護師もいました。
朝起きて夜眠る規則正しい生活になる
朝起きて夜眠るというのは当たり前のようなことですが、看護師にとっては当たり前ではない場合が多いです。
病棟で2交替や3交替などの勤務形態で夜勤をこなしていると、朝寝て夜起きるといった昼夜逆転の生活リズムになることもあります。
しかし訪問看護ではオンコールがあるステーションもあるものの、基本的には日勤のみの事業所も多いです。
そのため訪問看護ステーションで勤務していると、朝起きて夜眠るという規則正しい生活リズムになっていきます。
体力がついたと実感する
訪問看護の現場ではよく歩いたり、自転車に乗ったりと体力を使います。車に乗って利用者さまの家を回っていても、駐車場が家の近くにないことから、駐車場から利用者さまの家まで暑い中歩かなければならない場合もあるでしょう。
働くうちにいつの間にか体力がついて、長距離を歩いたり、階段や坂道をのぼったりしても息切れしなくなっていたという方もいます。
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まとめ
ここまで訪問看護あるあるを、状況別に15選紹介しました。訪問看護ならではのあるあるもあれば、利用者さまとの会話が楽しいといった病棟にいる看護師でも共感できるものもあります。
そしてこの記事を通して、体力がついたり生活リズムが規則正しくなったりなどの訪問看護のメリットを知ることができたのではないでしょうか。
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