業界情報

クリニックでの看護師の仕事内容とは?メリット・デメリットとあわせて解説

記事掲載日:2020/08/31

クリニックでの看護師の仕事内容とは?メリット・デメリットとあわせて解説

看護師として転職をしたいけれど、どんな施設で働けばいいか悩んでいる人は多いのではないでしょうか?この記事ではクリニック勤務の特徴と看護師に求められる役割、具体的な業務内容やメリット・デメリットを紹介します。クリニック勤務に興味がある人は、ぜひ参考にしてください。

  • クリニックでの看護師の仕事内容
  • クリニック勤務のメリットとデメリット
  • クリニックはこんな看護師さんにおすすめ!
  • まとめ

    クリニックでの看護師の仕事内容

    看護師の職場としてのクリニックの特徴と、クリニックで働く看護師に求められる役割、そして具体的な仕事内容をご説明します。

    クリニックの特徴

    クリニックは入院施設を持たない無床診療所と19床までの有床診療所の2種類があります。産科クリニックなど入院設備が整っているクリニックもありますが、ほとんどのクリニックは無床診療所で外来がメインです。基本的には医師や看護師の数は少なく、医師は多くても3人、看護師も数人です。

    クリニックでの看護師の役割と仕事内容

    クリニックでの看護師の役割は、医師の診療補助がメインとなります。具体的な業務内容は、問診、バイタル測定、採血、注射、点滴、検査の説明、医療器具の洗浄・消毒、薬品や備品の発注、清掃などです。

    また、クリニックによっては、電話対応や患者さまの受付、予約受付まで行うこともあります。クリニックは看護師の数が少なく、1人の看護師が行う業務が幅広いため、様々な業務に対応できる柔軟性が求められる傾向があるといえるでしょう。また、患者さまとの距離が近いのでコミュニケーションスキルも必要となります。

    クリニック勤務のメリットとデメリット

    クリニック勤務をする場合のメリットとデメリットはどのようなものでしょうか?

    メリット

    まずはクリニック勤務のメリットを具体的にご説明します。

    規則正しく働くことができる

    クリニックは夜間診療をしておらず、入院施設がないことが多いため夜勤がありません。日勤のみなので体力的な負担が少ないのが魅力です。また、午前と午後で診療に区切りがあり、休診日もあるため、生活リズムを整えやすい職場といえます。

    ブランクがあっても働きやすい

    最先端の看護スキルが求められる病院と異なり、クリニックは基本的な看護スキルがあれば問題なく働ける場合が多くなっています。「ブランクがあるけど、復帰して働きたい」という場合には、重篤な患者さまがいないクリニックを転職先(再就職先)として選ぶのがおすすめです。

    子育てと両立しやすい

    クリニックは夜勤がなく日曜祝日は休みの場合が多くなっています。そして日勤がメインとなるため子育て中でも働きやすい環境といえるでしょう。

    クリニックによっては週3回のみの勤務が可能であったり、時短勤務ができたりする場合もあるので、子育て中でも無理なく働くことができます。

    じっくり患者さまと向き合える

    規模の大きい病院と異なり、クリニックでは診察する患者さまの数が少ないため1人1人との関わりが深くなりやすい傾向があります。近所に住んでいる人が定期的に訪れることが多いため、顔なじみになり密なコミュニケーションを取ることができるのがクリックの特徴です。患者さまとしっかりコミュニケーションを取ることにやりがいと感じる人は、クリニック勤務が向いているかもしれません。

    デメリット

    続いて、クリニック勤務のデメリットを具体的にご説明します。

    給料水準が低め

    クリニックで働く看護師の平均年収は看護師全体の中でもやや低目になっており、病院看護師などと比べると少ない給与しかもらうことができません。クリニックは基本的に日勤のみのため、夜勤手当がないこと、時短で働いている人が多いことなどがその理由として挙げられます。

    また、クリニックによっては昇給がない、残業代が出ないという場合もあるので、転職前に給与体系についてはしっかり確認しておきましょう。

    人間関係が大変になることがある

    クリニックでは少ない人数でコミュニケーションを取りながら仕事を進めていく必要があるため、たとえ苦手な人がいたとしてもうまくやっていく必要があります。特に雇用主となる院長と相性が悪い場合は働きにくく、日々の診療補助をスムーズにできないということになりかねません。

    看護スキルを伸ばしにくい

    クリニックでは重篤な疾患を治療しないため、最先端の看護スキルは必要ありません。そのため、日々の業務は血圧測定、採血、問診など基本的な内容になり、大病院などと比べると、看護スキルを伸ばす機会は少なくなってしまいます。最先端の看護スキルを身に着けたいという場合には病院勤務などを選びましょう。

    クリニックはこんな看護師さんにおすすめ!

    クリニックは日勤のみの場合が多く、働く時間帯が決まっているので、「夜勤が苦手な人」や「仕事とプライベートを両立させたい人」におすすめです。また、少人数で狭いコミュニティでのコミュニケーションに苦手意識がない人や病気の初期治療や病気予防に興味がある人はクリニック勤務にやりがいを感じられるでしょう。

    ▼関連記事はこちら
    クリニックで働く看護師を解説!仕事内容や給料、転職のポイントなど

    まとめ

    クリニックでの看護師の仕事内容やクリニックで働くメリット・デメリットを紹介しました。

    クリニックは入院施設がなく、夜勤がないということが特徴です。規則正しい生活を送りたい人、プライベートを充実させたい人におすすめの職場です。

    給与水準はやや低目になっており、給与体系はクリニックによって異なるので、求人に応募する前にしっかりと確認しましょう。

    株式会社メディカルリソースが運営する看護師の求人・転職サービス『ナースステップ』では、看護師の様々なキャリアに関する悩みや相談について、専門の医療コンサルタントが多くの看護師を支援。地域密着で、休日、給与などに関する労働条件だけでなく、「求人票にはない生の情報」を伝えることを大切に、看護師に寄り添った転職活動をサポートしています。

    あわせて読まれている記事