収入アップを狙いたい看護師必見!給料を上げる6つの方法
記事掲載日:2020/08/31
なかなか収入がアップしないことに不満を抱いている看護師の方は多いのではないでしょうか?
看護師が給料を上げるためには、ただ真面目に働くだけでなく、収入アップに繋がる働き方や職場選びをする必要があります。
そこでこの記事では、看護師の収入をアップさせる具体的な方法を6つ紹介します。現在の収入に満足できず、給料を上げたいと考えている看護師の方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 看護師は勤続年数による年収の上昇幅が少ない
- 看護師の年収をアップさせる6つの方法
- まとめ
看護師は勤続年数による年収の上昇幅が少ない
看護師の昇給の特徴として、「長く勤めれば給料が上がるわけではない」という傾向があります。
まずは下の表を見てください。これは厚生労働省による「平成30年賃金構造基本統計調査」から、看護師の年収の推移をまとめたものです。
全体
480万円
20~24歳
390万円
25~29歳
464万円
30~34歳
472万円
35~39歳
484万円
40~44歳
497万円
45~49歳
515万円
50~54歳
537万円
55~59歳
528万円
60~64歳
445万円
65~69歳
380万円
70歳~
360万円
※千の位を四捨五入
働き始めの年収が約390万円であるのに対し、ピークを迎える50代前半の年収が537万円と、30年間働いて約150万円の昇給です。働き始めの給料は高いものの、昇給のペースだけを見ると、かなり緩やかと言わざるを得ません。
つまり、看護師の年収をアップさせるためには、漠然と働き続けるだけではなく、明確に年収を上げるためのキャリアパスを描く必要があるということです。
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厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査」看護師の年収をアップさせる6つの方法
さて、看護師はただ長く働くだけでは年収が上がりにくいということが分かりましたが、それでは、年収アップを狙うためにはどうすれば良いのでしょうか。具体的な方法を6つ紹介します。
給料が高い施設で働く
一口に看護師といっても、その給料は務める地域や施設の種類によってかなり大きな開きがあります。
地域別に年収を見てみると、「平成30年賃金構造基本統計調査」によると最も高い神奈川県が532万円であるのに対し、最も低い宮崎県は403万円となっています。また施設の規模で言えば、10~99人規模の施設の平均年収は約447万円であるのに対し、1000人以上の規模の施設では約505万円となっています。
以上のことから、年収を上げるためには、平均的な年収が高い、都市部の大きな施設に務めるという方法が有効であると考えられます。
実際に有名私立の大学病院などは基本給が看護師全体の平均と比較しても明らかに高く、支給されるボーナスも高額で、各種手当も充実している傾向があります。給料を上げたい場合には、その様な施設への転職を狙って求人情報をチェックしてみると良いでしょう。
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厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査」専門資格を取得する
看護師の収入をアップさせるためには、専門資格を取得するのもおすすめです。
代表的な資格としては「認定看護師」と「専門看護師」が挙げられます。それぞれ特定の看護分野や専門分野において高い技術と知識を持っていることを証明する資格です。
専門資格を持っていると、務める病院によっては1万円前後の手当が支給される場合があります。これ自体は大きく年収アップに繋がるものではないので、手当を目当てに資格取得を目指すのは効率が良くありませんが、資格を持っていることで、次に紹介する管理職への道が拓けやすくなります。
管理職に就く
看護主任や看護師長といった管理職のポストへ昇進するというのも、大きく収入を伸ばせる方法です。管理職につけば基本給がアップするのに加え、役職手当がつく場合もあるため、一気に大幅な年収増も期待できます。
ただし、人数自体が少ないクリニックなどでは、管理職のポスト自体が空かないということも珍しくないため、職場によってはそもそも管理職を目指せないという場合も珍しくありません。その様な場合には、管理職へのキャリアパスを描ける職場への転職を検討した方が良いでしょう。
また、管理職としての一般募集というのはほぼありませんが、非公開の管理職求人を持っている転職エージェントも中には存在します。転職の相談をする際に、管理職を目指していることを伝えてみるのも1つの手です。
手当がつきやすい職場で働く
看護師の給料は夜勤手当や休日手当といった、所定外給与によって大きく変動しやすいという特徴があります。そのため、手当を多くもらえる働き方ができる職場で働くというのも、収入アップを狙う有効な方法です。
例えば、二交代制の職場であれば、三交替制に比べて勤務時間が長くなるため、時間外手当を多くもらうことができます。夜勤の多い施設であれば、夜勤手当による給料の割増が期待できるでしょう。
また、同じ夜勤であっても、「深夜割増賃金」と「夜勤手当」の両方が支給されるかどうかも重要なポイントです。実は2つの手当がどちらも適用されるかどうかは施設によって異なるため、収入を伸ばしたい方は、転職先を探す際に、深夜割増賃金と夜勤手当の両方をもらえる職場を探すとよいでしょう。
訪問看護で働く
病院やクリニックに務めるのではなく、患者さんの自宅を訪問する訪問看護で働くのも1つの手です。高齢化によって訪問看護の需要が伸びていることから、訪問看護は給料が高い傾向があり、また、時間外手当なども支給されます。
待遇を良くしたい方は、訪問看護ステーションへの転職もぜひ検討してみてください。
産休・育休を活用してキャリアを途切れさせない
多くの看護師のキャリアアップの壁となるのが、出産と育児による離職です。一度キャリアが途切れてしまうと、元の条件以上の職場に復帰するのが難しいケースが多いためです。
そこで活用したいのが、産休・育休制度です。産休・育休とは出産と育児のために一時的に休職する制度で、休職中の社会保険料が免除される、各種給付金の支給が受けられるなどのメリットがあります。
そして何より、産休・育休を利用すれば、元の職場に復帰することができるため、スムーズにキャリアを再開することができるというのが大きなポイントでしょう。
まとめ
看護師の収入アップを目指すためには、真面目にコツコツと働くだけではなく、明確に給料を上げに行くための動きを自ら行う必要があります。
現在の収入に満足していない看護師の方は、ぜひこの記事を参考に対策を立ててみてください。
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