看護師の面接対策を徹底解説!マナー・流れ・よくある質問まとめ
記事掲載日:2020/08/31
採用において最も大きなウェイトを占めるのが面接です。転職活動がうまくいくかどうかは、どれだけしっかりと面接対策をできるかにかかっているといっても良いでしょう。
そこでこの記事では、面接の事前準備と基本的なマナー、当日の流れ、よくある質問をまとめて紹介します。これから転職活動を行う方や面接を控えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 看護師が面接に臨む際の基本的な心得・対策
- 看護師の面接でよくある質問
看護師が面接に望む際の基本的な心得・対策
まずは看護師の面接を受ける上で、押さえておきたい基本的な心構えと対策方針を確認していきましょう。
しっかりと準備を行う
看護師の面接対策において何よりも重要なのが事前の準備です。
まずは選考を受ける医療機関について、しっかりとリサーチを行いましょう。履歴書を作成する際に最低限の情報は確認しているかと思いますが、面接に臨むにあたって再びホームページや、パンフレットで診療内容や院の方針などを見直し、それに対する自分の考えをしっかりと話せるようにしましょう。
その際には頭の中だけで内容をまとめるのではなく、口頭でわかりやすく自分の意見を述べられるように練習しておくことも重要です。その場で考えて要点をまとめながら理路整然と話すのは、簡単なことではありません。この記事の後半では「よくある質問」をまとめています。そちらも参考にしながら自分の回答を考え、しっかりと伝えられるよう準備をしましょう。
また、当然ですが当日に遅刻や忘れ物が無いよう、面接の日時と選考書類等の持ち物は入念にチェックしておきましょう。
面接のマナーをチェックしておく
面接においてはマナーに則った振る舞いをすることを心がけましょう。看護師という仕事は患者さまと直接触れ合うため、面接時の雰囲気や態度、気遣いなど細かく見られています。中でも基本中の基本であるマナーの違反は面接官の心象を悪くします。面接に臨む前に、次のチェックリストを確認しましょう。
- 相手の目を見て明るくハキハキと挨拶・受け答えをする
- 面接にふさわしい丁寧な言葉づかいをする
- TPOをわきまえた髪型・服装で面接に臨む
面接に臨むにあたって適切な服装については、こちらの記事で詳しく解説しています。
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続いて、看護師の面接当日の一般的な流れと注意点を解説していきます。
①受付
面接を受ける病院やクリニックに到着したら、まずは受付を行います。受付にて面接に来たという旨と氏名を伝えましょう。より良い印象を与えるために、受付のときから明るくはっきりとした口調で話すことを心がけるのが重要です。
面接の際に最も気をつけなければならないのが遅刻をしないことです。バスや電車が遅れることも想定し、余裕を持って到着するようにしましょう。また、受付自体は早すぎると先方に迷惑がかかるため、前もって到着しても10~5分程前に受付へ向かいましょう。
近年ではWeb(オンライン)で面接を実施する医療機関も増えています。その際も通信環境やカメラの位置、音声、周囲の環境など、余裕を持って準備し、待機しましょう。
②面接
受付に担当者が呼びに来たら、氏名を名乗り挨拶をしましょう。面接室へ案内されるので、「失礼します。」と断ってから入室し、面接官へ「○○と申します。本日はよろしくお願いいたします。」と挨拶をします。この時、促されるまで着席はしないよう注意してください。また、履歴書を直接渡す場合には、封筒から出してこのタイミングで渡します。
面接では面接官の目を見ながら、質問に対して簡潔にはきはきと受け答えをします。一通り質疑応答が終わったら、面接官から病院や勤務内容に関する説明があります。多くの場合、逆質問の時間をもらえるので、実際に働く上で気になる点があれば質問しましょう。Web面接の際は画面越しだと声の抑揚やリアクションが伝わりづらいため、声のトーンや身振りをいつもより大きめに取るようにしましょう。
③面接終了
面接が終わったら、「本日はお忙しい中お時間をいただきありがとうございました」と挨拶をし、退出します。部屋を出る際にも再度面接官の方を向き、「失礼します」と挨拶をしてから退室しましょう。
また、病院を出るまで気を抜かず、立ち振舞にも気をつけるようにしましょう。
看護師の面接でよくある質問
最後に、面接で聞かれることの多い、「よくある質問」をリストアップしました。
転職の理由
後ろ向きな理由ではなく、ポジティブな姿勢を伝えましょう。転職時に前職の不満などを正直に伝えてしまうと、「同じように不満を持ち、辞めてしまうのではないか」「トラブルを起こすのではないか」という印象を持たれてしまう傾向にあるため、医療業界に限らず、転職の際は避けるべきです。
仮にネガティブな理由だったとしても、ポジティブな表現に言い換えましょう。結婚・出産など、やむを得ない事情である場合は素直に伝えても良いでしょう。
志望動機
ありきたりな内容ではなく、その医療機関だからこその志望動機を伝える必要があります。応募する医療機関の規模や理念、看護部の体制などは事前にリサーチし、「なぜここでなければならないのか」を明確にして志望動機を考えましょう。
長所や短所
長所や短所を聞かれる理由は、自身を"客観視"し、自己分析できているのか確認することが目的の一つです。したがって、長所だけでなく、自分のウィークポイントを把握しましょう。また短所については、ただ弱点を伝えるだけではなく、改善した・している努力や、別の言い回しで伝えるようにしましょう。例えば「患者さまへの対応を雑にしてしまうことがある」であれば、「多くの患者さまに寄り添うことに意識が行き過ぎて、一人ひとりの患者さまへの対応が薄くなる傾向にある」のように、言い換えられます。
自身の看護観
看護観とは、「患者さまと向き合ううえで、大切にしていること」です。応募先もただ漫然と業務をこなしているだけの受け身ではなく、自身の考え方を持って主体的に働く看護師を採用したいと考えています。看護師として勤務してきた体験や環境から、自身が抱いている信念や考え方を伝えましょう。
インシデントの経験
医療現場において、インシデントの遭遇は避けられません。その際の対応力を確認するため、この質問を聞かれる場合があります。インシデントが起こった際にどのような対応をしたのか、そこで何を学び、その後どう活かせたのかを伝えましょう。
この他、以下のような質問もよく聞かれるため、事前にしっかり準備をしましょう。
- 配属を希望する診療科とその理由
- 単願か併願か
- これまで働いてきた中で印象に残っていること
自分の言葉でしっかりと回答することが重要です。
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看護師の面接を受ける際には、どのような対策を行えば良いかを解説しました。
基本としては、以下の4つが面接対策として重要なポイントになります。
- 事前に入念にリサーチを行う
- よくある質問を確認しながら自分の考えをまとめる
- 面接でスムーズに話せるよう練習をする
- マナーに則って面接を受ける
転職をお考えの看護師の方は、ぜひこの記事を参考に面接の対策を行ってみてください。
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