【看護師向け】内定から入職まで流れ!必要な準備やマナーある対応を解説
記事掲載日:2024/08/09
転職活動では、内定が出たら終わりではありません。内定への返事の仕方や入職までの準備は看護学校で教わる機会も少なく、対応次第で先方への印象を左右します。今回は、内定から入職までの流れやケース別の返事の仕方について詳しくご紹介。転職活動中の看護師の方はぜひ参考にしてください。
- 看護師が内定をもらった後にやることは?
- 看護師の「内定承諾」の仕方
- 看護師の「内定辞退」の仕方
- 看護師の「内定保留」の仕方
- 【看護師向け】入職日に向けて準備すること一覧
- 【看護師向け】入職日当日の心がまえ
- 看護師の内定から入職準備までのよくあるQ&A
- 内定獲得後もマナーのある対応で、入職後の印象アップ!
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看護師が内定をもらった後にやることは?
内定の連絡をもらったら、まずは転職先が提示した期限までに、内定を承諾、辞退、保留のどれにするか決めて返事をします。期日よりも前倒して返事ができる場合は、できる限り早く連絡しましょう。
電話で内定通知を受けた場合には、承諾の意向が決まっていればその場で返答してもOKです。返事をしたうえで、それぞれに沿った対応を行いましょう。
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看護師の「内定承諾」の仕方
第一希望の志望先から内定の連絡を受けた場合、嬉しくて必要な連絡や確認を忘れてしまうこともあるかもしれません。承諾の返事をしないと正式な内定にはならないため、内定承諾の流れを頭に入れておきましょう。
1.労働条件の内容を確認する
まず、内定通知の後に勤務先から労働条件が送付されます。労働条件は書面で通知することが労働基準法で定められており、入職後の業務に関わる重要な内容が記載されています。
万が一、面接時に話していた内容と異なる点がある場合は、すぐに確認を取りましょう。
交渉しても提示された雇用条件に納得がいかない場合は、内定を辞退することも検討します。具体的には、下記の項目についてチェックしましょう。
【看護師の労働条件でチェックすべきポイント】
2.内定承諾書とお礼状を提出する
労働条件の確認が完了したら、内定承諾書に署名・捺印をして勤務先に提出します。記載する際は、黒のボールペンを使いましょう。ただし、消えるタイプのボールペンはNGです。
また、内定承諾書を送付するときはお礼状を添えることが一般的。内定承諾書がない場合には、電話またはメールで内定を正式に承諾する旨を伝えましょう。
内定承諾書に添えるお礼状の例文
拝啓 〇〇の候 貴院におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
貴院の皆様と一緒に働けますこと、今から楽しみにしております。
まだ至らない点もございますが、ご期待に沿えるよう精進してまいります。
今後ともご指導いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
内定承諾書を同封させていただきますので、ご査収ください。
敬具
令和〇年〇月〇日(氏名)
医療法人〇〇会 〇〇病院 人事課
〇〇様
冒頭の時候の挨拶は、その時期に合ったものを選びましょう。例として、8月では「残暑の候」、9月では「初秋の候」、10月では「仲秋の候」などがあります。
本文には、面接・内定のお礼や今後の抱負などを前向きな言葉で表現しましょう。終わりには結びの言葉と、日付・署名・宛名を入れることを忘れないようにします。
【お礼状の書き方のマナー】
3.入職に関わる書類を確認する
内定通知後には、労働条件通知書や内定承諾書と合わせて、入職に関わる書類が送られてきます。送付される書類は、職場によってそれぞれ異なっています。
書類が届いたら、必ずすべてに目を通しましょう。提出するものは早めに記入したり、必要な書類をそろえたりするなど、提出期限に間に合うように指示を確認して準備を進めます。
【送付される入社書類の例】
看護師の「内定辞退」の仕方
併願していた第一志望の職場からすでに内定を得た場合や、面接で詳しい話を聞き気持ちが変わった場合などには、内定を辞退することも可能です。ただし、「入職しないから連絡は不要」ではありません。先方にできる限り迷惑をかけないよう、早く連絡しましょう。
内定辞退をする際のマナー
内定を辞退する場合は、意思が決まった段階ですぐに電話で連絡をしましょう。回答期限まで時間がある場合でも、先方への配慮も含めて可能な限り早く電話をします。
電話は常識的な時間帯にかけるよう気をつけてください。看護師の場合、先方が忙しい診療時間内は避けましょう。
また、明確な辞退の理由や失礼にあたるような理由は言わず、「個人的な事情で」など当たり障りのない内容を伝えるようにします。
内定辞退の電話で伝えるべき内容
電話では、内定をいただいたお礼を伝えたうえで、内定を辞退する意向をにごさず・しっかりと伝えることが大切です。曖昧な表現は避け、はっきりと辞退する意向を伝えましょう。
最後にもう一度、時間をいただいたことへのお詫びを伝えるようにします。電話をかける前に話す内容をメモしておき、見ながら電話すると内容が漏れず簡潔に伝えられるでしょう。
【内定辞退の電話の例文】
その節は本当にありがとうございました。大変申し上げにくいのですが、このたびの内定は個人的な事情で辞退させていただきたくご連絡しました。貴重なお時間をいただきましたのに、ご迷惑をおかけして大変申し訳ございません。
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看護師の「内定保留」の仕方
内定連絡を受けても、併願先の回答を待っていて期限内に返事が難しい場合もあります。少しの間であれば返事の期限を延ばしてもらえる可能性があるので、マナーを守って相談・交渉をしましょう。
内定保留をする際のマナー
内定保留を伝える場合のマナーも、基本的に辞退をする場合と同じです。原則、メールではなく電話で伝えましょう。回答期限までに猶予があっても、内定保留を決めた段階ですぐに電話で意思を伝えてください。
「他にも面接が進んでいる職場がある」など、先方にとって失礼にあたる理由を言うことはNGです。「慎重に検討したい」などと伝えるようにします。
内定保留の電話で伝えるべき内容
内定のお礼を言い、返事を保留にしてほしい旨を伝えます。待っていただける日数の目安は1週間〜長くても10日ほどです。あまり長い期間の保留を打診するのはマナー違反にあたるため注意しましょう。
また、延長してもらった回答期限よりも早く決定した場合は、すぐに連絡する旨を伝えると、印象がよくなります。
【内定保留の電話の例文】
このたびは本当にありがとうございました。本来ならすぐにでもお返事すべきなのですが、〇月〇日までお待ちいただくことは可能でしょうか。よく考えたうえでお返事させていただきたいです。もし早めに決まれば、それよりも早くお返事するようにしますので、大変恐縮ですがご検討のほどよろしくお願いします。
【看護師向け】入職日に向けて準備すること一覧
無事に勤め先が決まったら、入職日に向けて準備を整えておきましょう。準備がしっかりできていれば、第一印象で「しっかりしている」とよい印象を持たれます。
提出物を用意する
提出物の例 |
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・年金手帳 ・マイナンバーカード ・雇用保険被保険者証 ・前職の源泉徴収票 ・雇用承諾書 ・看護師免許証 ・給料振込口座がわかる通帳やカード など |
まずは、入社書類として送られてきたもののうち、職場に提出する書類を準備します。書類の他にも、年金手帳や雇用保険被保険者証、銀行口座がわかるカードなどが必要なケースが多いです。
看護師免許証も原本が必要ですので忘れないように注意してください。初出勤の前日になって慌てることがないよう、事前に用意しておきましょう。
当日の持ち物・服装を確認する
当日の持ち物の例 | 当日の服装の例 |
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・白衣 ・ストッキングまたは白い靴下 ・ナースシューズ ・ボールペン ・メモ ・時計(ナースウォッチや腕時計) |
面接のときと同じ服装かスーツ、またはビジネスカジュアル ・ジャケット ・襟付きの無地シャツ ・スカートまたはスラックス ・デニム生地のものは着用しない |
初日は白衣に着替え、職場や仕事内容についての説明を受けることがほとんどです。メモとペンは必ず携帯しましょう。その他、基本的に看護師の仕事に必要な持ち物を準備します。
また、当日どんな服装で行くかも確認しておきましょう。服装については、とくに指定がなければ面接時と同じかビジネスカジュアルの服装がおすすめです。
自己紹介の内容を考える
自己紹介の例文 |
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○○○○と申します。前職では○○科の病棟で〇年勤めていました。わからないことが多く、皆様にご迷惑をおかけするかと思いますが、早く仕事を覚えられるように頑張りますのでよろしくお願いします。 |
あらかじめ自己紹介で何を言うか考えておくと、当日スムーズな挨拶ができます。堅苦しく考えず、氏名・仕事への抱負など自己紹介の基本を短くまとめましょう。
これまでの看護師経験を短くまとめて伝えると、仕事を教えてもらう際の指導の仕方や、担当の決め方に役立ちます。笑顔を絶やさず、ハキハキと話して明るい印象を残すようにしましょう。
仕事に関する勉強をする
転職後はスムーズに新しい業務に慣れられるよう、事前準備が重要です。配属先の部署があらかじめわかっている場合には、その分野に関連する基本的な知識を勉強しておきましょう。予備知識があることで、業務の説明が頭に入りやすくなります。
また、臨床経験がある場合でも、基本的なフィジカルアセスメントについておさらいしておくのがおすすめです。
【看護師向け】入職日当日の心がまえ
入職日の遅刻は第一印象を悪くします。指定の出勤時間の15分前には到着できるようにしておきましょう。職場ですれ違う看護師や職員、患者さまには明るく笑顔で挨拶をします。
仕事を進めるうえでわからないことがあった場合は、そのままにせずすぐに質問しましょう。また、とくに入職してしばらくの間は、その職場ならではのルールや方針があっても知らないことが多いものです。自分の判断だけで仕事を進めず、同僚や先輩、上司など必ず誰かに相談するようにしましょう。
看護師の内定から入職準備までのよくあるQ&A
看護師の内定獲得から入職準備までの期間で、よく聞かれる質問を以下にまとめました。転職活動中の看護師さんは参考にしてみてください。
Q.看護師の中途採用で内定が出るまでの期間は?
面接の後、遅くても2週間以内に内定通知がくることが一般的です。職場によっては、1週間以内、2〜3日程度で合否連絡がくるケースもあります。面接時に、いつごろ結果をもらえるか確認しておくのもよいでしょう。
Q.内定が出てから入職するまでの期間は?
4月入職に合わせる場合や、転職先で「◯月◯日から働いてほしい」「〇月入職」などと決まっている場合、基本的にそれに従いましょう。
在職中などでどうしても入職時期の調整が難しい場合は、理由をしっかり説明して理解してもらう必要があります。
Q.電話で内定辞退や保留を伝えるときの注意点は?
病院やクリニックの場合、診療が忙しい時間帯に電話を入れると迷惑がかかってしまう可能性があります。また、始業と終業の前後なども避けたほうがよいでしょう。
この場合、診療がひと段落する午前の遅めの時間帯や、午後の診療開始前にあたる午後2時~3時の間がおすすめです。転職先によって電話に出やすい時間帯は異なりますので、職場事情に合わせた時間帯を選ぶようにしましょう。
Q.内定承諾後に辞退することはNG?
辞退そのものは可能ですが、内定承諾後の辞退は基本的にはマナー違反にあたります。職場側はいったん終了した採用活動を再開しなければならないケースもあり、少なからず迷惑がかかるでしょう。
よほどのやむを得ない事情がない限り、内定承諾前に辞退をしてください。どうしてもやむを得ない場合は、事情をよく説明して丁寧にお詫びをしましょう。
Q.中途採用の入職日はどう決まる?
転職先が入職日を提示している求人に応募した場合、それに則って入職日が決まります。転職者が在職中である場合には、退職手続きや引き継ぎの時間なども必要です。転職者と転職先が相談のうえで入職日を決定することもあります。
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内定獲得後もマナーのある対応で、入職後の印象アップ!
内定が出たということは、面接で好印象だったという証です。内定獲得後のやりとりでも、引き続きマナーを守り、よい印象を与えるようにしましょう。そのまま入職する場合はもちろんですが、辞退する場合でも医療連携をしていく中で、辞退した施設とやりとりをすることがあるかもしれません。加えて、入職前の準備を万全にすることで、より早く新しい職場に慣れられるでしょう。
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ナースステップは
「なぜ転職するのか」の理由を
明確にするところから一緒に考えます。
看護師の転職に悩んだら
まずはナースステップにご相談ください!