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看護師の夜勤なしの仕事は何がある?仕事の種類やお給料事情について詳しく解説

記事掲載日:2021/11/02

看護師の夜勤なしの仕事は何がある?仕事の種類やお給料事情について詳しく解説

体調やライフスタイルの変化など、さまざまな事情から、日勤のみの職場に転職を検討する方も多くいらっしゃいます。しかし、日勤のみで働ける医療機関や施設と言っても多岐に渡り、転職後の自分をイメージしにくいこともあるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、夜勤なしの看護職に焦点を当て、仕事内容やお給料事情、メリット、転職する際の注意点まで徹底調査いたしました。夜勤なしの転職の意思決定にぜひお役立てください。

夜勤なし看護師のさまざまな医療機関

笑顔の看護師

看護師には避けて通れないイメージのある夜勤勤務ですが、近年では一般病棟においても日勤のみの選択肢があったりと、夜勤が発生しない医療機関も多種多様に存在しています。こちらの項目では、代表的な職場とその仕事内容についてご紹介します。

一般外来のクリニック

入院する患者さまのベッド数が19床以下の医療機関を診療所と呼び、名称に「クリニック」や「医院」などがついている医療機関は診療所に該当します。看護師は医師の診療補助や外来患者さまのバイタルサインチェック(体温や血圧測定、問診など)、採血や点滴、患部の手当てなどを行います。

なお、ベッドがある=入院患者を受け入れている=夜勤が発生する可能性があるので、どうしても夜勤を避けたい場合は無床(=入院設備がない/外来のみ)の診療所を選択しましょう。

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美容クリニック

美容クリニックは主に「美容皮膚科」「美容外科」「脱毛」に大別されます。看護師は、患者さまに対してカウンセリングや医師の管理下における施術、アフターケアを行うほか、医師の手術の補助や、施設によっては受付・清掃なども担当します。入院施設があるクリニックはほとんどないため、夜勤は発生しません。

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検診・健診センター

受診者の疾患の予防と発見を目的とし、検査や診察を行うのが検診・健診センターです。看護師の務めは、受診者がスムーズに検査や診察を受けられるようサポートすることにあり、受診者の採血や血圧測定、検査の介助などを担当制で行います。予約制で終了時間が決まっているので夜勤もなく、残業も少ないのが特徴です。

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訪問看護施設

療養中の患者さまの居住地(ご自宅や老人ホーム)を訪問して、健康チェックや医療処置、日常生活のサポートなどを行います。基本的に一人で訪問するため、看護師には臨機応変な判断力が求められます。基本的に夜勤はありませんが、オンコール対応がある事業所では夜間も出動やコール対応をすることがあります。

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保健所・保健センター

地方自治体が運営する保健所や保健センターで、健康相談や予防接種の実施などを通じて地域住民の健康をサポートします。「公務員」としての勤務なので、もちろん夜勤は発生しません。ただし採用には、看護師免許に加え保健師免許を持った「保健師」が優遇されるようです。

保育園

保育園で子どもたちや職員の健康管理やけがの対応、保健・衛生指導などを行います。保育施設によっては保育士資格を持っていなくても「保育士」としてカウントされ、保育士のサポート業務を行うこともあります。夜間保育を行っている保育所でない限り、夜勤はありません。

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デイサービス

高齢者に日中、食事や入浴、レクリエーションなどのサービスを提供する介護施設をデイサービスと言います。看護師は、介護施設利用者の健康チェックをメインとして、注射などの医療行為を施します。また、介護士のサポートも行います。日中のみのサービスとなるので、夜勤は発生しません。

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その他

昼間に開催される音楽やスポーツなどのイベントやテーマパーク、企業や学校の保健室などで看護を行うケースもあります。夜間は看護対象者がいないので、当然夜勤はありません。

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夜勤なし看護師の医療機関で働くメリット

夜勤なしの医療機関で働くメリットは、大きく3つ挙げられます。

まず、「朝起きて夜寝る」といった規則正しい生活を送ることができるため、体調が整います。次に、家族や友人との生活リズムが一緒なので、仕事とプライベートも両立しやすいです。また、病棟勤務を除けば、急患などの対応が少ないため、患者さまに対する精神的負担が少なくて済みます。

夜勤ありなしで年収はどのくらい異なる?

給与支払明細書

日本看護協会が発表する「2020年 病院看護実態調査 報告書」によると、看護師の夜勤手当は、三交代制準夜勤で4,154円、三交代制深夜勤で5,122円、二交代制夜勤で11,286円となっています。また、看護師の夜勤形態でもっとも一般的なのは二交代制であり、月の平均夜勤回数は4回超~5回未満(平均4.7回)と記されています。

つまり、単純に計算して、二交代制夜勤の看護師は、夜勤なしの看護師よりも月に11,286×4.7=53,044円、月収が多いと分かります。年収ベースであれば、53,044×12=636,528円も差がつきます。

これはあくまでも平均的な額であり、もちろん経験年数や勤務する施設によっても異なります。お給料と夜勤なしのメリットを天秤にかけた際に、どちらを重視するかが検討のポイントになるでしょう。

ただし、医療機関によっては、夜勤なしでも夜勤ありの看護師よりお給料が高い場合もあります。自費診療のため基本給が高額に設定されており、インセンティブなどもある美容クリニックなどがその代表的な例です。

▼参考資料はコチラ
2020年 病院看護実態調査 報告書

夜勤なしの看護師への転職を成功させるポイント

夜勤なしの医療機関に転職することは、そう難しくはありません。ただしそれは、勤務先によります。例えば、訪問看護やデイサービスなどは高齢化社会を反映して、看護師の求人がとても多いのが特徴です。

一方で、美容クリニックなどは人気が高く、選考ハードルも高くなっているため、転職難易度も高くなっています。「夜勤なし」以外に特にこだわりがない場合は、求人数の多い医療機関を中心に進めていくと良いかもしれません。

また、転職は4年目以降、転職回数は2回以内を推奨します。前者については、看護師は3年の勤務経験で一人前とみなされる傾向が強く、それ以前に転職すると、転職先でお給料が大幅にダウンする可能性があるためです。後者については、転職回数が多ければ多いほど、すぐ辞めてしまうのではないか...と採用を危惧される可能性があるためです。

上記において既に不利な状況の方はもちろん、転職活動に割く時間がない方、競争率が高い医療機関を狙いたい方は、積極的に転職エージェントの利用をおすすめします。看護師転職に特化した転職エージェントであれば業界の内部事情にも精通しており、また、非公開の求人も保有していることが多く、転職活動を有利かつ効率的に進められます。

夜勤なしの看護師の医療機関を選ぶ際の注意点

問診を行なっている看護師

メリットの多くを取り上げられる「夜勤なし看護師」ですが、デメリットもあります。例えば、夜勤ありの看護師と年収で比較すると、最低でも60万円以上落ちてしまうことについては前述のとおりです。それ以外の留意点には何が挙げられるでしょうか。

スキルアップが難しくなる

夜勤がある大規模な医療機関には、ハイレベルの入院設備や救急体制が整備されており、現場で最先端の医療技術を学べます。また、夜勤では、少人数のスタッフで緊迫感のある場面に向き合う場面も多く、看護師としてのスキルが大幅に向上します。一方、夜勤がない医療機関はそうした機会が少なく、スキルが低下する恐れがあります。

非正規雇用の求人について

日勤のみの看護師求人そのものは多いですが、パートや非常勤など非正規雇用の求人も多いのも特徴です。正規雇用を希望していても非正規雇用のみ募集をされている医療機関も多くございます。非正規雇用の場合、当然ながら賞与や手当はありません。また、保険制度や福利厚生などの体制も正規雇用の看護師に比べると不十分である場合が多いので注意が必要です。

まとめ

夜勤が付き物と考えられている看護師ですが、視野を広げると、夜勤なしで働ける医療機関も多数存在すると理解いただけたかと思います。ただし、夜勤なしの働き方にはメリットもデメリットもあるのが実情です。自分自身が大事にしたいことに優先順位を付けて、ご自身の希望に叶う医療機関を見極めた上で、転職活動を進めていきましょう。

なお、転職活動を進めるにあたっては、何よりもまず、夜勤なしの看護師職の情報収集を行うことが先決です。求人情報には、お給料や勤務形態、仕事内容など、リアルな情報が詰まっています。それぞれ比較して自分に適した職場を見極めてみてはいかがでしょうか。

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