献血センターの看護師とは?仕事内容や働くメリット・デメリットを紹介
記事掲載日:2020/10/01
多岐にわたる看護師が働く場所の中で、人気を集めているものの1つが献血センターです。病院やクリニックと違って、ゆったりと働けるイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか。
今回は献血センターで働く看護師の仕事内容やメリット・デメリット、そして気になる給料事情などについて紹介します。
- 献血センターとは
- 献血センターで働く看護師の仕事内容
- 献血センターの看護師として働くメリット
- 献血センターの看護師として働く際の注意点
- 献血センターの看護師になる2つの方法
- 献血センターで働く看護師の給料は?
献血センターとは
献血センターとはその名前のとおり、献血を行うための施設です。日本赤十字社が運営しており、日本各地に多くのセンターが設置されています。
そのため献血センターで働く正社員看護師は、日本赤十字社の社員となります。
献血ができるのはセンターだけではありません。イベント会場などで献血バスが止まっているのを見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。
献血センターで働く看護師はセンターだけでなく、献血バスに乗って各地で業務に就くこともあります。
献血センターで働く看護師の仕事内容
献血センターで働く看護師は、具体的にどのような仕事をしているのでしょうか。大きく2つに分けて見ていきましょう。
採血に関わる各業務
1つ目は採血に直接関わる各業務です。まずセンターや献血バスに訪れた人たちの血液が献血に適しているかを判断するための検査を行います。
少量だけ血液を採取し、採血基準を満たしているかどうかをチェックしなければいけません。
献血OKとなれば、採血を行います。
体調を崩した人の対応
献血中に体調を崩してしまった人がいる場合、看護師が初期対応を行います。
また人によっては体調不良を伝えられないこともあるため、献血中は常に献血参加者の様子を細かく観察しなければいけません。
献血センターの看護師として働くメリット
医療機関ではなく献血センターで働く看護師には、どのようなメリットがあるのか気になるところですよね。
主なメリットを全部で3つ紹介します。
夜勤がなく、残業も少ない
まずは夜勤がなく、残業も少ないことです。献血は日中だけ行われるため、当然ながら看護師には夜勤業務がありません。
病棟勤務のように不規則な生活とならないのは、大きなメリットですね。また残業も少なく、定時で退勤できるのもうれしいポイントです。
相手が患者ではないため、精神的負担が少ない
献血をする人は患者ではありません。健康な人が仕事の対象となるため、精神的負担は少なくなるでしょう。
献血中に貧血症状などを起こす人はいるものの、採血自体は治療や看護業務ではないため、仕事へのプレッシャーは小さくて済みます。
仕事内容が覚えやすい
最後は仕事内容が覚えやすいことです。献血に関わる業務は比較的ルーチンで、なおかつマニュアル化されているため覚えやすいといえるでしょう。
さらに入職時には教育制度も整っているので、経験がない人でもスムーズに仕事を始められます。
献血センターの看護師として働く際の注意点
献血センターの看護師として働く場合、他の職場とは違った注意点があります。事前に確認をしておきましょう。
看護師としてのスキルアップが難しい
看護師としてのスキルアップは難しいです。献血センターにおける主な業務は採血です。
そのため採血以外で看護師としてのスキルを上げることは難しいといえるでしょう。
サービス力が求められる傾向にある
献血センターに来る人は病人ではありません。ボランティアで献血に協力してくれる健康な人なので、対応する看護師にもサービス力を求める傾向があります。
相手が緊張することなく、気持ちよく献血ができるように会話をしたり、笑顔で接したりと、サービス力とコミュニケーション力があるとよいでしょう。
給料が少なめ
最後は給料が少なめに設定されていることです。前述したように献血センターで働く看護師は夜勤がありません。
つまり、夜勤手当が付かないことになりますので、夜勤がある病棟勤務看護師と比べると、給料はどうしても少なくなってしまいます。
献血センターの看護師になる2つの方法
続いては献血センターの看護師になる方法を2つ紹介します。
まずは日本赤十字社に問い合わせてみることです。各地にある献血センターは、各都道府県にある日本赤十字社支部が管轄しています。
それぞれの支部に問い合わせたり、インターネットサイトをチェックしたりしてみましょう。
また看護師専用の転職サイトで探す方法もあります。転職サイトに登録をして、担当者に求人を探してもらうことも可能です。
ただし求人数は決して多いわけではないため、上記いずれの方法でも小まめに求人情報を確認しなければいけません。
献血センターで働く看護師の給料は?
これから献血センターで働こうと思っている人にとって気になるのが給料事情ですよね。
当サイトが求人情報を調査したところ、常勤看護師で月収24万~25万円でした。
経験年数が上がれば給料もアップしますが、やはり病棟勤務看護師と比べると安いことが分かります。
またアルバイトの場合は時給1,400円前後です。
まとめ
献血センターで働く看護師のメイン業務は採血です。看護師としてのスキルアップができない、給料が安いなどのデメリットもありますが、仕事内容が覚えやすく、夜勤もないのでプライベートと仕事を両立させたい人にはピッタリですね。
求人は日本赤十字社の各支部に問い合わせるか、転職サイトに登録をして担当者に紹介をしてもらいましょう。求人自体は多くないため、小まめに情報をチェックするのがポイントです。