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乳児院で働く看護師の仕事とは?気になる給料相場も紹介

記事掲載日:2021/05/19

乳児院で働く看護師の仕事とは?気になる給料相場も紹介

「子どもが大好き!」「もっと子どもと関われる職場で働きたい」と思っている看護師のなかで、最も人気の高い職場のひとつが乳児院です。

乳児院では、医療機関とは違った役割が看護師に求められます。これから乳児院で働こうと思っている人は事前に理解しておきましょう。今回は乳児院で働く看護師の仕事内容について、気になる給料相場と一緒にご紹介します。

そもそも乳児院とは

まずは乳児院の概要について、みていきましょう。

乳児院は児童福祉法にもとづく施設です。経済的困難や親からの虐待、そして家族の疾病や死亡といったさまざまな原因によって、家族と一緒に生活できない乳幼児を養育しています。

対象年齢は出生後から、原則として1歳未満までとなっており、1歳を超えると児童養護施設へうつります。ただし、実際には2歳~3歳ぐらいまで乳児院で生活している子どもも少なくありません。

2019年度時点で、全国に144ヶ所の乳児院があります。都道府県などの行政が直接運営している施設もありますが、社会福祉法人運営の施設がほとんどです。

乳児院における看護師の配置基準

乳児院における職員の配置基準は、厚生労働省による児童福祉施設の設備及び運営に関する基準に記されています。

定員が10人未満の施設の場合は、乳児7人以上に対して看護師1人以上を配置しなければいけません。また定員が10人以上の施設の場合は、乳児10人に対して看護師2人以上、以降は乳児10人ごとに対して看護師1人を配置する必要があります。

▼参考資料はこちら

厚生労働省:児童福祉施設の設備及び運営に関する基準

乳児院で働く看護師の仕事内容

つづいては、乳児院で働く看護師の仕事内容をチェックしていきましょう。

乳児の健康管理業務

乳児は体調不良になっても、自分で直接訴えられません。看護師は表情や泣き声、行動などから一人ひとりの体調を把握し、状況に適した処置や投薬を行います。

職員の健康管理業務

乳児院で働くスタッフに、健康に関するアドバイスをしたり、健康に働けるように感染症対策を講じたりします。

乳児の身体と心を育てる

医療機関や保育園などに勤務する看護師との大きな違いが、乳児の身体と心を育てることです。

前述したように、乳児院はなにかしらの理由があって家庭で生活できない子どもが生活する場所です。つまり、子どもにとっての自宅になります。子どもの健全な成長のためには、大人からの愛情が欠かせません。乳児院で働く看護師は、父親や母親のような立場になり、子どもの身体と心を育てていく役割も求められます。

乳児院の看護師として働くメリット

医療機関や保育園などではなく、乳児院の看護師として働くメリットは、どのようなものなのでしょうか。

子どもの成長を実感できる

まずは、子どもの成長を実感できることです。成長著しい乳児が生活をする場所のため、親代わりとして働く看護師にとって、子どもの成長を毎日実感できるでしょう。

病院ほど慌ただしくないため、落ち着いて看護できる

また病院やクリニックほど慌ただしくないので、落ち着いて仕事に取り組めるのもメリットです。

子どもの様子を常に観察して、異変に気がつけるようにしておく必要はありますが、医療機関ではないためダイレクトに命に関わるような業務はありません。そのため、一人ひとりの子どもとじっくり関われるはずです。

乳児院の看護師として働く際の注意点

子ども好きの看護師にとってうれしいメリットがある乳児院ですが、実際に働く際にはいくつか注意点があります。

夜勤やオンコールがある

乳児院は24時間運営の生活施設なので、夜間もスタッフを配置しなければいけません。

看護師も夜勤を求められる可能性があるでしょう。看護師が夜勤をしない施設の場合は、オンコール対応となります。

心に傷を負った子どもとの接し方を考えていく必要がある

親と離れた生活を強いられる子どもたちのなかには、心に傷を負った子どもがいます。そのため、心に傷を負った子どもとの接し方を考える必要があるでしょう。単なる看護業務だけではなく、一人ひとりの心のケアも考えながら、日々の業務を行わなければいけません。

乳児院で働く看護師の給料はどのくらい?

これから乳児院で働こうと思っている人にとって気になるのが、給料相場ではないでしょうか。

当サイトが求人情報を調査をしたところ、正職員の看護師で月収25万円~30万円ほどでした。経験年数や月の夜勤回数によっても変わります。

まとめ

乳児院は児童福祉法にもとづく施設で、なにかしらの事情から家庭生活を送れない乳児が生活をする場所です。看護師には子どもや職員の健康管理業務のほか、親代わりとして子どもの身体と心を育てていく役割も求められます。

夜勤やオンコール対応がある、そして医療機関と比べて給料相場が低いなどのデメリットがありますが、なによりも子どもにじっくりと関わって成長を実感できるのは、大きなメリットといえるでしょう。

気になった人は一度、求人情報をチェックしてみてはいかがでしょうか。

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