イベントナースの仕事とは？気になる仕事内容や給料事情を解説します

働く場所、そして活躍する場所が多岐にわたる看護師の仕事。数多くのフィールドの中の一つが、イベントナースの仕事です。しかし医療機関でしか働いたことがない看護師にとっては、イベントナースの仕事内容はあまり想像がつかないのではないでしょうか。

そこで今回は、イベントナースの仕事内容や働くことで得られるメリット、働く際の注意点、気になる給料事情と求人の探し方について丸ごと解説します。

• イベントナースの仕事内容
• イベントナースとして働くメリット
• イベントナースとして働く際の注意点
• イベントナースの給料は？求人はどこで探す？

イベントナースの仕事内容

まずはイベントナースの仕事内容を見ていきましょう。イベントナースとは各種のイベント会場で働く看護師のことを指します。イベント会場の種類はさまざまですが、主なものは次のとおりです。

・アイドルやアーティスト、歌手のライブや野外コンサート
・マラソンなどのスポーツ大会
・花火大会などの夏祭りイベント

イベント会場といっても屋内だけでなく、屋外の場合もあります。基本的には各イベント会場に救護スペースや医務室が設けられるため、イベントナースはそれらの場所で待機をします。

イベントナースの主な仕事は、イベント参加者の看護活動です。ケガの処置や体調を崩した人の看護業務のほか、医療機関での対応が必要と判断されれば搬送要請などを行わなければいけません。

イベントごとの単発の仕事となることが多く、イベントナースだけで生計を立てている看護師は少ないです。

ツアーナースとの違いは？

イベントナースと似ている仕事にツアーナースがあります。両者の違いは宿泊を伴うかどうかです。イベントナースは日帰りですが、ツアーナースは宿泊を伴うのが通常です。

ツアーナースは拘束時間が長くなる分給与も高くなりますが、イベントナースは日帰りなのでツアーナースと比べると給与は低くなりがちです。しかし拘束時間は短いので、気軽に働けるのは魅力でしょう。

イベントナースとして働くメリット

イベントナースとして働くことには、どのようなメリットがあるのでしょうか。主に3つ紹介します。

自分のライフスタイルに合った働き方ができる

まずは自分のライフスタイルに合った働き方ができることです。前述したようにイベントナースの仕事は単発で終わるものばかりです。それぞれの都合に合わせて働けるのは大きなメリットといえるでしょう。

「今月は支出が多いから、副業で収入アップをしたい」「ちょうど休みの日にイベントナースの募集があるから、1日だけ働こう」など、多様な働き方ができます。

人脈を広げることにつながる

イベント会場は医療機関ではないため、医療機関の看護師では関わることがないような、多種多様な人たちと関われるようになります。異業種でたくさんの人たちとの交流から人脈が広がり、さらに価値観や視野も広くなっていくことでしょう。

精神的なストレスが溜まりにくい

最後は精神的なストレスが溜まりにくいことです。医療機関で働く看護師が抱えるストレスの一つが、職場の人間関係です。上司や先輩との上下関係や、女性が多い職場であることからの独特な関係性など、人間関係で悩む看護師は少なくありません。

イベントナースには医療機関にあるような人間関係のストレスが少なく、たとえ嫌な人がいても1日だけの付き合いで終わるため、精神的には楽に働けるでしょう。

イベントナースとして働く際の注意点

イベントナースとして働く際は、いくつかの注意点があることを理解しておきましょう。

まずは臨機応変に対応する能力が必要となることです。いつどのよう形で救護が必要な人が現れるかわかりません。病院とは違った医療資材も限られる中で、最善の治療ができるように臨機応変に対応することが大切です。

基本的にイベント会場には医師はいないことが多く、看護師は1人～数人のみです。もし看護師1人だけの場合は処置の内容や病院搬送の有無に関わる判断を1人で行わなければいけません。適切な判断が求められることから、責任の重さを感じる人も少なくないでしょう。

イベントナースの給料は？求人はどこで探す？

インターネット上でイベントナースの求人を調査したところ、時給の相場は1,000円～2,000円ほどでした。イベントの時間が長ければ長いほど勤務時間も長くなり、1日にもらえる給料も高くなっていくことでしょう。

仕事は看護師専門の求人サイトで探せるほか、派遣に登録して紹介してもらう方法もあります。

まとめ

イベントナースとはライブや野外コンサート、マラソン大会、花火大会などの各種イベント会場で働く看護師のことを指します。イベントに参加した人がケガをしたり、急に体調を崩したりした際に救護活動を行うのが主な仕事内容です。

単発の仕事となることから、ライフスタイルや都合に合わせて働けるのが大きな魅力ですね。医療機関勤務と比べて精神的なストレスが少ないのも特徴です。

臨機応変な対応や適切な判断力が求められますが、気になった人は一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。