動物看護師ってどんな仕事?気になる給料・休日もご紹介
記事掲載日:2020/08/26
「動物看護師って、どんな仕事をするの?」「動物看護師に興味があるけど、給料はいくらぐらいもらえるの?」と思っている人もいるでしょう。動物看護師に興味がある人、そしてすでに目指そうと決心している人にとって気になるのが仕事内容や給料・休日ですよね。
今回は、動物看護師がどのような仕事をしているのか、また動物看護師になる方法や一般的な給料・休日について紹介します。
動物看護師とは
動物看護師は動物病院などに勤務をして、獣医師のサポート業務を行います。働く場は動物病院が多いですが、近年ではペットショップやペットホテル、ペットサロン、動物園、保護施設、ドッグカフェなどさまざまです。
動物看護師に必要な資格は?
獣医師になるためには国家資格の取得が必要ですが、動物看護師には資格取得は必要ありません。学校の卒業要件などもないため、法律の上では誰でもなれます。
しかし、実際に仕事を進めていくためには、動物の体や病気に対する専門的な知識や技術が必要です。民間団体が発行している資格を取得することで、現場で通用するスキルを身につけられるでしょう。
また、資格の取得=専門的な知識とスキルを有していると認められるため、仕事に応募をする際に有利となる可能性も高いです。
動物看護師に関する主な資格は以下のとおりです。
- 認定動物看護師(動物看護師統一認定機構)
- アニマル・ヘルス・テクニシャン(日本動物衛生看護師協会)
- 動物健康管理士(日本ペット技能検定協会)
動物看護師の主な仕事内容
次に、動物病院で働く動物看護師の主な仕事内容を見ていきましょう。
獣医師の診療・検査補助業務
診療や検査、手術を行う獣医師のサポート業務を行います。動物が暴れないように上手に押さえる、検温、体重測定、手術時の器具出し、消毒などです。
入院が必要となった動物には、日々の世話を行います。餌をあげたりグルーミングをしたりと、優しくコミュニケーションを取りながら動物たちが快適に過ごせるようにサポートをしなければいけません。
受付や会計、カルテの管理業務
事務的な業務も動物看護師が行うのが一般的です。受付や電話対応、会計、カルテの管理、そのほかに飼い主からの質問に答えるなど多岐にわたります。
清掃や衛生管理業務
病院内の清掃と衛生管理も行います。とくに動物の糞尿処理には専門的な知識と技術が求められるため、大切な業務の1つです。
動物看護師として働くメリット・注意点
動物看護師として働くメリットはどこにあるのでしょうか。注意点とあわせて紹介します。
メリット
最大のメリットはかわいい動物と触れ合えることでしょう。動物看護師を目指すほとんどの人は、動物のことが大好きなはずです。大好きな動物と仕事として関われるのは、動物看護師ならではのメリットです。
また、動物のケガや病気が治って元気になった姿、そして飼い主の安心した姿を見るのも、大きなやりがいといえるでしょう。
注意点
動物の医療に携わることは、死に直面する機会もあります。治療や手術の甲斐なく、助からなかった動物たちを見るのは想像以上につらいことです。人によっては自分の能力不足を必要以上に感じてしまうこともあるでしょう。
動物看護師になる2つの方法
動物看護師になる方法は主に2つあります。それぞれの詳細をチェックしていきましょう。
1:動物看護が学べる学校に通う
まずは動物看護を学べる学校に通うことです。専門学校や短期大学のほか、近年では4年制大学でも学べる場所が出てきました。
学校卒業者は採用にあたって優遇される傾向にあるため、基本的には動物看護を学べる学校に通うとよいでしょう。先述した資格を取得できる学校もあります。
動物看護に関する知識を講義形式で学ぶほか、グルーミング実習や病院実習など、実践的に学べる機会も豊富です。
2:通信講座を受ける
通信講座で学ぶ方法もあります。通信講座の場合は、特定の資格取得を目指す内容となっているものがほとんどです。自宅でスキマ時間を利用して勉強できるのはメリットです。
民間資格の中には「大学や専門学校の動物看護科を修了していること」を受験条件にしているものもありますが、修了していなくても通信講座を受けていれば受験できるものもあります。
動物看護師の給料や休日は?
最後に動物看護師の給料と休日事情を紹介します。
動物看護師の給料
給料はもちろん勤務先によって異なります。「ナースステップ」で調査をしたところ、正社員の場合の初任給は月額約17万円~22万円となっていました。
現在国家資格にしようとする動きがあり、国家資格化されれば待遇はさらにアップするものと思われます。アルバイトやパートの求人も多く、時給は約1,000円~2,000円です。ライフスタイルに合わせて働けるのは魅力でしょう。
動物看護師の休日
休日も勤務先によって異なります。土日も診察している動物病院の場合、休みは不定休となるでしょう。月平均8~9日ほどの休日となるのが一般的です。さらに入院設備のある病院に勤務すると、動物看護師が夜勤や宿直を行います。
まとめ
主に動物病院などで獣医師のサポート業務を行うのが動物看護師の仕事です。ケガをしたり病気になったりした動物が回復できるように、専門的な知識と技術を持って対応するスペシャリストです。常に動物と触れ合えるので、動物好きにはたまらない仕事といえるのではないでしょうか。
通信講座でも動物看護を学べますが、大学や専門学校に通うことで、採用時にも強い実践的なスキルを養えるようになるでしょう。