美容外科で働く看護師の仕事内容とは?メリットやデメリットも詳しく解説
記事掲載日:2020/08/28
「美容外科の仕事に興味がある」「美容外科で働いてみたい」という看護師の方は多いのではないでしょうか?
この記事では、美容外科で働く看護師の仕事内容やメリット・デメリットなどについて説明します。美容外科への転職を考えている人は、ぜひ参考にしてください。
美容外科の看護師とは
美容外科の看護師とは、その名の通り美容外科で働く看護師のことです。仕事内容と必要な資格について、詳しく説明していきましょう。
美容外科で働く看護師のおもな仕事内容
美容外科で働く看護師の具体的な仕事内容には、受付、電話対応、カウンセリング、施術や自社製品の営業、注射・オペ介助などの医療行為、滅菌業務、院内清掃などの雑務があります。規模が大きい美容外科では受付やカウンセリングに担当スタッフがいることがありますが、比較的規模が小さい美容外科では、看護師が受付業務やクレーム対応、広報など幅広い業務を行うことがあります。
美容外科の看護師に必要な資格
美容外科の看護師として働く場合、特別な資格は必要なく、看護師や准看護師の資格を持っていれば働くことができます。ただし、美容外科の求人には「臨床経験3年以上」と記載されていることが多く、看護師として基本的な知識やスキルがあることが、応募条件となっていることが多いようです。また、美容外科では看護師が施術や自社製品の営業を行うため、営業スキルがあると「即戦力」として期待される人材となります。オペ介助の仕事もあるため、外科勤務やオペ室経験者は優遇されるでしょう。
美容外科の看護師として働くメリット
次に、美容外科の看護師として働くメリットをご紹介します。
日勤のみで残業が少ない
美容外科は入院施設がない場合が多く、日勤のみであることがほとんどです。また、基本的に美容外科は予約制のため、急患の受け入れもなく、繁忙期以外は残業がほとんどありません。ただし、一般的な病院やクリニックは土日休みの場合が多いですが、美容外科は利用者が休みになる土日や連休が忙しくなります。そのため、土日や連休は休みたいという人は一般病院やクリニック勤務がおすすめです。
給与水準が高い
美容外科は自由診療のため、自由に料金を設定して施術を行います。高い料金設定でも利用者が多いため、利益が高く看護師の給与も高くなるのです。また、インセンティブ制度のある美容外科では利用者に施術や自社製品の営業を行い、契約が取れた場合は契約件数分の報酬額を上乗せしてもらうことができます。
社員割引価格で施術を受けられる
美容外科で働くと、ビタミン注射やヒアルロン注射など職場で行っている施術を割引価格で受けることができます。美容に関心がある人やきれいになりたい人にはうれしいメリットとなるでしょう。ただし、すべての美容外科で割引があるとは限りませんし、割引があっても割引率がそれぞれ異なります。施術の割引の有無が気になる場合は、事前にしっかり確認しておきましょう。
美容外科の看護師として働く際の注意点
美容外科で働くことには多くのメリットがありますが、注意点もあります。ここでは、美容外科の看護師として働く際の注意点を2つご紹介します。
営業ノルマの有無を確認する
インセンティブ制度のある美容外科では契約件数に応じて報酬がもらえますが、営業活動をしなければインセンティブをもらうことができません。職場によっては営業ノルマがある場合もあり、営業に苦手意識がある人にはつらい職場となってしまうかもしれません。契約が取れなかった場合は基本給のみが支払われるため、基本給がいくらなのかは必ずチェックしてください。
営業ノルマが厳しい職場では、契約を取ることばかりに気を取られて看護師として余裕を持って働くことが難しくなります。また、競争意識が強くなり、職場の雰囲気が悪くなってしまう可能性もあるので、営業ノルマがあるかどうかは確認しておきましょう。
一般診療のスキルが生かせない・低下する可能性がある
一般病院での医療と美容外科での美容医療には大きな違いがあります。点滴やオペ介助などは一般病院での経験を生かすことができますが、美容外科特有の施術は転職してから新たに勉強しなければなりません。
また、美容外科で働いていると、一般病院で学んだスキルや知識が低下してしまう可能性があります。さらに、美容外科での勤務年数は臨床経験として認められないことが多いため、美容外科の看護師から一般病院に戻ることを考えているのであれば、慎重に転職を考えたほうがいいでしょう。
まとめ
美容外科の看護師の仕事内容やメリット・デメリット、注意点について説明しました。美容外科の求人では「臨床経験3年以上」と明記していることが多く即戦力が求められますが、施術を割引で受けることができたり、日勤のみであったりとメリットが多い職場です。施術や自社製品の営業があるという独特の仕事もありますが、美容に興味があり、営業に苦手意識がない人には向いている仕事といえます。