看護師必見!病院を退職する流れと退職日までにすることまとめ
記事掲載日:2020/08/31
看護師が病院を退職する際には、しっかりとスケジュールを立て、引き継ぎや退職の手続きにも漏れがない様に計画的に行うことが重要です。
そこでこの記事では、看護師が退職を決めてから実際に病院を辞めるまでの流れと、それにともなってするべきことを詳しく解説します。退職をお考えの看護師の方は、ぜひ参考にしてみてください。
退職のスケジュールを立てる
退職はいきあたりばったりで行うのではなく、必ずスケジュールを立てて計画的に行う様にしましょう。
法的には退職の2週間前までに意思表示を行えば退職することができます。しかし、これまで勤めていた病院に迷惑をかけないためにも、遅くとも1ヶ月前までには退職意思を伝えるのが一般的です。
また、病院によっては、就業規則でいつまでに退職の意思を伝えなければならないかが定められている場合があります。就業規則を破ると、本来受け取れるはずの退職金が減額されたり、受け取れなかったりする場合もあるため、トラブルを避けるためにも、就業規則を確認した上で円満に退職できるスケジュールを立てましょう。
退職意思を伝える
自分の中で退職スケジュールがある程度固まったら、病院側に対して退職の意思表示を行います。
いきなり退職届を提出するのではなく、まずは上司である看護師長に退職を考えていることを伝えるようにしてください。なぜなら、退職届を出しても退職日までは働かなくてはならないため、上司の了解を得た上でスムーズに退職する方が自分にとって負担が少ないからです。
険悪な雰囲気の中で退職日を迎えるまで働くのは精神的な消耗が非常に大きく、転職のための退職の場合には、転職活動にも悪影響を及ぼしかねません。また、せっかく勤めた職場で知り合えた同僚との人間関係が悪くなってしまう場合もあります。
この様な事態を避けるためにも、看護師長を味方につけ、円満な退職を迎えることをおすすめします。
病院側と正式な退職日を決める
看護師長の了解を得られたら、病院側と話し合って正式な退職日を決めましょう。
これまでに担当していた業務の引き継ぎもありますし、人員の状況によっては、穴を埋めるために新しい人材を補充しなければならない場合もあります。しっかりと病院側とすり合わせを行い、お互いの希望に合う落とし所を見つけると良いでしょう。
有給休暇が残っている場合には、その消化をどうするかについても話し合っておくことをおすすめします。有給は使わなくても問題ありませんが、労働者の当然の権利ですので、せっかくであればしっかり使い切って有効活用したいところですね。
また、先述の様に、退職に関して就業規則で定められている場合は、それに則って退職手続きを進めることになります。退職日までの期間や手順は病院毎に異なりますので、トラブルを避けるためにも、就業規則を確認の上で退職を進めましょう。
担当業務の引き継ぎを行う
担当していた業務の引き継ぎは必ずきっちりと行って退職するようにしてください。後任の方に迷惑をかけない様に引き継ぎを行うのは、社会人として当然のマナーです。
看護師の場合、担当業務や患者の受け持ち状況、委員会の活動など、人によって引き継ぎを行わなければならない内容はまちまちでしょう。そのため、一度しっかりと自分の業務を整理して、退職後に後任の方がわからないことがないように漏れなく引き継ぎを行いましょう。
属人的な業務については、自分が抜けてしまうと誰もやり方がわからないという事態に陥る可能性もあります。その様な業務に関しては、簡単で構いませんのでマニュアルを作成し、誰が引き継いでも現場が回るように配慮することをおすすめします。印象が良くなることはもちろんですが、本当にやり方がわからない場合には、退職後にも病院側から連絡が来て煩わされるといった可能性も否めないためです。
必要なものの返却と受け取りを行う
退職の際には、病院に「返すもの」と病院から「受け取るもの」があります。退職後の手続きに必要な重要書類も含まれるため、必ず漏れがないかチェックするようにしてください。
退職時に病院に返すもの
- >健康保険証被保険者証
- >職員証や職員バッヂ、名刺など、病院職員であることを証明するもの
- >事務用品
- >ユニフォーム
- >ロッカーや寮の鍵
- >機密に関わる資料等
基本的に病院から支給されたものや貸与されているものは全て返却するようにします。その他、職員であることを証明できるものも返却対象になりますが、名刺などは忘れがちなので、きちんと返すようにしましょう。また、外部に漏れては困る機密情報が載っている資料等も、持ち出してトラブルになると一大事ですので、必ず返却してください。
退職時に病院から受け取るもの
- >年金手帳(病院が保管している場合)
- >雇用保険被保険者証
- >雇用保険被保険者離職票
- >源泉徴収票
これらは退職後の諸々の手続きにも必要になる重要書類です。必ず全て受け取るようにしてください。退職後に郵送される場合も多くありますが、その場合には必ずいつ返却されるのかを確認しておくと良いでしょう。
まとめ
病院側に迷惑をかけず、自身もストレスなく円満に退職するためにも、看護師の退職はきちんとスケジュールを立てて計画的に行うことが何よりも重要です。
退職をお考えの看護師の方は、ぜひこの記事を参考に、スムーズな退職のための計画を立ててみてください。